本日(2020/8/3)NTTドコモ(9437)の21年3月期第1四半期(4-6月)決算が発表されました。
結論から言って、大方の予想よりは良い決算内容だったと思います。
では早速主な決算内容を振り返ってみましょう!
NTTドコモ(9437)の主な決算内容
21年3月期第一四半期の決算内容から、NTTドコモ(9437)の業績を簡単に振り返ってみます。
第1四半期累計決算
画像出典:kabutan
売上高が前年同期比-5.3%の約1兆981億円で、営業利益が+0.7%の2,805億円、経常利益が-0.7%の2,834億円、最終利益は+1.5%の1,952億円で、減収増益の決算となりました。
今回の決算ラッシュでは新型肺炎の影響を受けて、大企業が相次いで最悪の決算を発表していただけに、いい意味で予想を裏切る良い決算だったという印象ですね。
先日発表されたKDDI(9433)同様、あらためて通信キャリアの底堅さを見せつける決算だったのではないでしょうか。
直近3ヶ月(4~6月期)の業績
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直近3ヵ月(4-6月期)の売上営業利益率は、前年同期の24.0%から25.5%に上昇しています。
通期業績予想
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前回非開示だった通期の業績予想は、売上高こそ-1.7%ですが、営業利益が+3%の8,800億円、経常利益が+1.8%の8,840億円、最終利益は+2.3%の6,050億円で増益となる見通しを発表しました。
業績好調で配当増額
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今回の決算の業績好調に伴い、今期の上期配当は60円から62.5円に増額となり、年間配当は125円(前期120円)に増額されることが合わせて発表されました。
ドコモ株ホルダーには7期連続の配当増額という嬉しいサプライズ決算だったのではないでしょうか。
財務内容
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自己資本比率は72%で有利子負債倍率も0.07倍で、財務的には全く問題ありません。
世界経済が大きなダメージを受けたこの状況においても、心配ご無用といった盤石の財務体質ですね。
さすが国内最大手の通信キャリア、無敵感さえ漂っていますね・笑
NTTドコモ(9437)株の今後の見通し
ドコモに限らず通信事業は頭打ち感が否めませんが、通信事業は利益率が高く、参入障壁が高い寡占事業といえます。
また、1度契約すると解約されずらい安定的なストックビジネスという強みもあります。
今回の決算でも分かるように、やはり不況への強さは抜群です。
これからは5Gサービスが拡大していくのは間違いなく、世界的な不況下においても、ドコモにとってはビジネスチャンス到来といえるでしょう。
5Gの大本命はドコモ
5Gは高周波数帯の電波を利用するため、1つの基地局のカバーできる範囲が狭いというデメリットがあります。
そのため5Gサービスを快適に利用するためには、5Gの基地局を広いエリアに設置していかなくてはなりません。
国内通信キャリアでもドコモの通信インフラは圧倒的で、5Gの基地局整備にも積極的に設備投資しています。
5Gの契約者や5Gエリアも順調に伸びており、今後主流となる5Gでもドコモには大きなアドバンテージがあるといえるでしょう。
画像出典:NTTドコモ決算説明資料
スマートライフ事業が堅調な伸び
ドコモの課題だった通信事業以外の事業収益が順調に伸びて来ているようです。
特にスマートライフ領域においては、営業利益が29%増の612億円となっています。
これもNTTドコモ(9437)にとっては好材料となるでしょう。
画像出典:NTTドコモ決算説明資料
NTTドコモ(9437)の主な基本情報
2020/8/3時点でのNTTドコモの主な基本情報は以下の通りです。
- 証券コード:9437
- 業種:情報・通信業
- 時価総額:9兆5,212億円
- 株価:2,949円
- PER:15.7倍
- PBR:1.81倍
国内携帯電話事業の王者「NTTドコモ」
国内携帯電話事業のトップシェアを誇るNTTドコモ。
圧倒的な通信インフラ基盤を持ち、回線品質の良さに加えて幅広い通信エリアで安定した通信ができるというのは、ドコモの最大の強みといえるでしょう。
近年、携帯電話事業には格安SIMや第4の通信キャリアとして楽天が参入して来ましたが、今後は5Gサービスがどんどん普及していく考えられ、ドコモへの期待は高まります。
高配当株投資には欠かせない優良銘柄
NTTドコモ(9437)の株は上場以来、一度も減配したことがないという優良銘柄です。
そのため定期的なインカムゲン(配当収入)を目的とした長期保有に適しており、高配当株投資をしている人に人気の銘柄です。
今回の決算でも証明済みですが、大手通信キャリアの株は不況への耐性も高く、安定的な収益が魅力です。
7期連続の増配も発表され、NTTドコモ(9437)の株は高配当株投資のポートフォリオには欠かせない銘柄といえるでしょう。
まとめ
最後にNTTドコモ(9437)の今回の決算と今後の見通しをまとめておきます。
- 世界的不況下では大健闘ともいえる、今期の決算は減収増益
- 年間配当は120から125円に増額
- 5Gでビジネスチャンス拡大
- 課題だった通信事業以外の事業収益が順調に伸びている
今後も個別株の決算などを、できるだけ簡単に分かりやすく紹介してみたいと思いますので、よろしければ参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。