欲しい株があっても今は株価が上がっているから、もう少し安くなってから買おうと思うことはありませんか?
気持ちはわかります。でも安くなってから買いたいという考えが強過ぎると、株式投資では機会損失に繋がることが多いと思います。
なぜなら、株は上がっている時が買い時でもあるからです。
そこで今回は、「株は上がっている時が買い時!」というテーマで解説してみたいと思います。
- 株価が安くなるまで待つのは投資効率が悪い
- 株価が安くなった株はなかなか上がらない
- 株価が上昇している株ほどさらに上がりやすい
株価が安くなるまで待つのは投資効率が悪い
単に株式投資とは言っても、投資スタイルは人それぞれです。
株価が安くなるまで待ってから投資することを悪いとは言いません。しかしそればかりだと投資効率が悪いのは言うまでもないでしょう。
日本の株式市場に上場している企業は3,000社以上もあります。特定の銘柄が安くなるのを待たなくても、他にいい銘柄はたくさんあるのです。
例えば割安の株に投資したいなら、特定の銘柄に執着して安くなるまで待っているより、欲しい株は監視しつつ、今割安の株を探して投資すればいいと思います。
特定の株に執着して、株価が安くなったら買いたいという思いが強すぎると、せっかく他にいい株があっても投資機会を逃してしまいます。
株は“安くなってから買う”のではなく、“安いうち買う”というのが正しいと思います。似て非なるものなので違いを意識しましょう。
限られた投資資金を効率良く活かすためにも、今どの株に投資するべきかを重視する方が投資効率も良くなります。
株価が安くなった株はなかなか上がらない
安く買って高く売るというのは投資の基本ですが、そう簡単に上手くはいかないものです。
株価が“安いうちに買う”のではなく、“安くなってから買う”というのは、株価が高値から下がってきてから買うということです。
株が安くなるにはそれなりの理由があるはずです。その辺を見極められるようになるには、それなりの投資経験を積まないと難しいのは言うまでありません。
状況にもよりますが、株価が安くなった株は、その後暫く安いままなんてことはよくあります。
欲しかった株が安値で買えたからといって、その後も株価が安いままなら意味がありません。
長期的な投資スタンスで、どんなに時間がかかったとしても結果的に買値より高く売れたならまだいいですが、時間効率的にもおすすめできません。
代表的な株価指標であるPERやPBRが割安だから買いかといえば、そんな単純なものではありません。
企業本来の価値に対して割安な状態で株が放置されているかどうかの判断は、投資上級者でもないと、なかなか見極められないと思います。
株価が上昇している株ほどさらに上がりやすい
株式相場には、勢いや方向性を示す「モメンタム」という言葉があります。
株価が勢いよく上昇している株は「モメンタム株」や「材料株」などと呼ばれ、勢いがある間はどんどん株価も上昇して行きます。
どういう理由で株価が上がっているのかということぐらいは理解できないといけませんが、何がなんでも安くならなきゃ買わないという人は、こういう株に投資することができなくなってしまいます。
私も投資初心者の頃は、株価が上昇している株を見るとなぜだかわかりませんが、無意識に安くなったら買おうという思考が働いて、その後も株価上昇を続ける株を買いそびれることが何度もありました。
上昇する株を尻目に自分の持株は全然上がらない。こんなことを繰り返すうちに、いつしかこれは機会損失だという思いが強くなりました。
未来の株価は誰にもわかりませんが、今まさに上昇中の株は誰の目にも明らかです。
「安くなったら買いたい」という発想がダメなわけではなく、そこに拘り過ぎると機会損失になってしまう可能性が大です。ましてや投資家としての成長を妨げかねません。
一つの考え方に縛られず、広い視点で投資の可能性を広げてみて下さい。
株は上がっている時が買い時です。
モメンタム株は勢いが全て
絶賛株価上昇中の株に投資する時の注意点をあげておきます。
モメンタム株はその名の通り勢いが全てです。
勢いに翳りが見え始めたら、株価は停滞気味になって下落していく傾向があるので、そこはしっかり意識しておきましょう。
基本的にモメンタム株投資は長期視点ではなく、短期目線で投資した方がいいと思います。
ある程度利益が出ているなら、あまり欲を張らずに、ほどほどのところで利確することをおすすめします。
逆に運悪く買った途端に株価が下落してしまった時は、素早く損切りする覚悟も必要です。
株は“安くなってから買う”のではなく“安いうち買う”
今回は「株は上がっている時が買い時!」というテーマで解説してしてみました。
株式投資をやっている人にとって「安くなったら買いたい」というのは、一種の“株投資あるある”みたいなものです。
なるべくなら株価が安くなってから買いたいというのは分かりますが、そこに拘り過ぎると機会損失になる場合があるのでいろんな視点を持つことが大事です。
株は“安くなってから買う”のではなく、“安いうち買う”のがいいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。