投資で一番大切な20の教え

【要約】投資で一番大切な20の教えを簡単解説!

投資で一番大切な20の教え

投資に興味があるなら一度は読んでおきたい投資本の名著「投資で一番大切な20の教え」を紹介します。

この本は“投資の神様”と呼ばれる著名投資家のウォーレン・バフェットや、インデックス投資の生みの親として知られ、世界三大資産運用会社の一つ、バンガード社の創業者であるジョン・ボーグルが推奨している本としても知られています。

この記事では「投資で一番大切な20の教え」を要約して、わかりやすく簡単に解説します。

また、「投資で一番大切な20の教え」の著者や、どんな人におすすめかについても解説します。

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「投資で一番大切な20の教え」の要約

この本「投資で一番大切な20の教え」は、バリュー株投資の考え方がベースになっており、二次的思考やリスクに対する考え方、市場の効率性などについて解説されています。

バリュー株投資とは、“株式の本質的価値を見極めることに重点を置く投資”で、割安株投資とも言われます。

本書では、「市場は不確実であり予測することが困難である」ことや「投資においてリスクは避けられないが管理可能である」などといった“投資の本質“に重点を置き、著者の投資哲学や思考法が紹介されています。

二次的思考の必要性

本書の最初の章では二次的思考を持つことの必要性が書かれています。

二次的思考とは、感情や直感的な反応に基づく思考(一時的思考)を超えて、論理的に考えて長期的な結果を見据えた判断をするための思考プロセスのことです。

わかりやすく具体的に株価を例にして考えてみましょう。

一般的に株は「安いときに買って、高くなったら売る」と思っている人が多いかもしれませんが、少し違います。

正確に言うと、株は「割安のときに買って、割高になったら売る」というのが正しいといえるでしょう。

株価が下がっているように見えても、その時点の株価が割高ならば、さらに株価は下落する可能性が高いといえますし、逆の場合も然りです。

つまり、株価がげ下落しているから安いというわけではなく、割安かどうかを見極めることが必要です。

投資家は物事を表面的で単純(一時的思考)にとらえるのではなく、多面的に深く考えて本質的価値を見出す(二次的思考)ことが、長期的な成功には不可欠ということです。

顧客向けレターの貴重な内容が基になっている

「投資で一番大切な20の教え」の著者は長い間、資産運用会社の顧客に向けて、金融市場の出来事などに関する自らの見解を示す、顧客向けレターを書いていました。

投資の世界で40年以上も結果を出し続けてきた著者の顧客向けレターは、当時から著名投資家たちの間では評判だったようです。

本書はその顧客向けレターを基に書かれており、著者の知見と投資哲学が詰まった内容が公になるということで発売当初から話題となり、現在でも投資の名著として高く評価されています。

投資家が適切な判断を下し、いたるところに待ち受けている落とし穴を避けるのに役立つであろう貴重な教訓が記されています。

投資の神様「ウォーレン・バフェット」推奨の名著

本書「投資で一番大切な20の教え」は、投資本の名著として紹介されることが多く、一度は聞いたことがあるという人もいるのではないでしょうか。

また、この本は“投資の神様”と呼ばれるウォーレン・バフェットが、“極めて稀に見る実益のある本”と絶賛している本としても知られています。

実際にバフェットは、この本を自身の会社であるバークシャー・ハザウェイの株主総会で配ったというのも有名な話です。

バンガード社の創業者「ジョン・ボーグル」も絶賛

さらにこの本は、世界三大資産運用会社の一つ、バンガード社の創業者である“ジョン・ボーグル”からも、投資関連の書籍では「他を圧倒する水準」と絶賛されています。

投資の神様と呼ばれるウォーレン・バフェットと、インデックスファンドの生みの親としても知られるジョン・ボーグル。

世界的に著名な投資界の重鎮たちがお墨付きを与えたということも、この本が多くの人に高く評価されている理由だといえるでしょう。

「投資で一番大切な20の教え」の著者ってどんな人?

この本の著者は、日本円で約23兆円を運用する資産運用会社「オークツリー・キャピタル・マネジメント」の会長兼共同創業者として知られ、現在も経営の指揮を執るウォール街の重鎮「ハワード・マークス」です。

「オークツリー・キャピタル・マネジメント」は、不良債権に投資する「ディストレス投資」において世界最大規模の運用会社で、リーマンショック時に最も稼いだ運用会社としても知られています。

ハワード・マークスは、40年以上にわたって投資の世界で成果を上げ続けた金融界の重鎮で、市場経済や金利などの未来を予測する“マクロ経済予測に基づいて投資判断しない”ことでも有名です。

以前、ハワード・マークスが日本のメディアに出演した際のインタビューでは、「FRBのような中央銀行でさえもマクロ経済予測を誤るということは、マクロ経済の未来を予測できるような有利な立場の人はどこにもいないという証拠だ」と述べています。

また、「金融政策のフォワードガイダンスを作っている中央銀行でさえも、未来はわからないということを理解することが重要だ」と話しています。

そのため自らの資産運用会社では、マクロのような大きな見方はしないで、個別企業や産業など、投資対象をより小さく見るようにして、自分が「知り得ること」に基づいて投資判断するという経営哲学を持っているようです。

この本「投資で一番大切な20の教え」では、“マクロ経済予測は信じない”ハワード・マークスの投資哲学が詳細に紹介されています。

ハワード・マークスはウォーレン・バフェットが絶大な信頼を寄せる人物でもあり、「君が本を書くなら、必ず推薦文を寄せる」と言わしめるほどです。

金融史に残る大事件、あのリーマンショックの時に最も稼ぐような人ですからね。バフェットが絶大な信頼を寄せるのも納得です。

「投資で一番大切な20の教え」はどんな人におすすめ?

「投資で一番大切な20の教え」は、何はさておき、とにかく「投資の本質を理解したい」という人にはおすすめの本です。

個人的に株式などの投資を始めるにあたって重要なのは、まずは“投資の本質を理解すること”だと思っています。

その理由は、投資初心者がいきなり大きな失敗をしないためです。

もし身近な人や大切な人が、ハイリスクな投資をしていて心配だという人がいたら、この本をプレゼントしてあげるのもおすすめです。

この本を読み返していると「何を理解して、どう考えるべきか」ということが明確になってくると思います。

投資に興味がある全ての人におすすめの内容なので、投資を始める前に何か定番の投資本を読んでみたいと思っている人にもおすすめの本です。

投資は継続することが大事

このブログでは一度は読んでおきたい定番の投資本を紹介しています。

投資の名著といわれる本は「どうしたら大儲けできるかではなく、大きな失敗をしないためにはどうするべきか」ということを重視している本が多く、それこそが投資の本質だと思います。

投資で一時的に大儲けできたとしても、結果的に大きな損失を被ってしまうようでは意味がありません。

投資は継続することが大事です。

「投資で一番大切な20の教え」は、投資の本質を理解して、長く投資を継続するためのヒントが詰まっています。

この本に興味がある人は、時間がある時にでも、ぜひ読んでみてください。

投資の神様にはなれないにしても、バフェットが推奨したくなる気持ちに共感できるかもしれません。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

本書の中で、著者が特に重要な書物として紹介している本として、「まぐれ(ナシーム・ニコラス・タレブ)」や「敗者のゲーム(チャールズ・エリス)」を挙げています。

このブログでも以前に紹介しているので興味があれば参考にしてみてください。

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