(火)に東証グロース市場に上場を予定している「ハッチ・ワーク(148A)」。
「ハッチ・ワーク(148A)」の事業内容や上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
ハッチ・ワーク(148A)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 2 |
---|---|
業績 | 1 |
公開株数 | 5 |
上場日程 | 1 |
ロックアップ | 1.5 |
ハッチ・ワーク(148A)のIPO詳細
企業名 | 株式会社ハッチ・ワーク(HATCH WORK CO.,LTD.) |
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企業ホームページ | https://hatchwork.co.jp/ |
銘柄コード | 148A |
市場 | 東証グロース |
業種 | 情報・通信業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2024年3/8(金) ~ 3/14(木) |
仮条件 | 1,680円 ~ 1,800円 |
上場日 | (火) |
公開価格 | 2,160円 |
購入申込期間 | 2024年3/18(月) ~ 3/22(金) |
公募株数 | 161,900株 |
売出し株数 | 141,400株 |
OA(オーバーアロットメント) | 45,400株 |
当選株数合計 | 348,700株 |
想定時価総額 | 39.3億円 |
吸収金額 | 7.5億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
ハッチ・ワーク(148A)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
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(株)大竹アンドパートナーズ | 25.27% | 180日間 |
(株)ダイナエッグ | 15.03% | 180日間 |
大竹 弘 | 11.49% | 180日間 |
増田 知平(代表取締役) | 10.02% | 180日間 |
ENEOSイノベーションパートナーズ合同会社 | 6.34% | 180日間 |
EEI4号イノベーション&インパクト投資事業有限責任組合 | 3.25% | 90日間 1.5倍 |
イノベーション・エンジンPOC第2号投資事業有限責任組合 | 2.97% | 90日間 1.5倍 |
IEファスト&エクセレント投資事業有限責任組合 | 2.75% | 90日間 1.5倍 |
谷 正男 | 2.48% | 180日間 |
マーキュリア・ビズテック投資事業有限責任組合 | 2.11% | 90日間 1.5倍 |
ハッチ・ワーク(148A)の事業内容
画像出典:ハッチ・ワーク
ハッチ・ワーク(148A)の主な事業内容は、月極駐車場検索ポータルサイト『アットパーキング』、月極駐車場オンライン管理支援サービス『アットパーキングクラウド』の提供ならびに、貸し会議室サービス『アットビジネスセンター』の運営を行っています。
ハッチ・ワーク(148A)の事業概要は以下の通りです。
画像出典:ハッチ・ワーク/目論見書
ハッチ・ワーク(148A)のビジネスモデルは以下の通りです。
画像出典:ハッチ・ワーク/目論見書
ハッチ・ワーク(148A)の滞納保証台数・保証料の積み上がりイメージは以下の通りです。
画像出典:ハッチ・ワーク/目論見書
ハッチ・ワーク(148A)の成長戦略は以下の通りです。
画像出典:ハッチ・ワーク/目論見書
ハッチ・ワーク(148A)の業績
ハッチ・ワーク(148A)の業績について。
2023年12月期の第3四半期時点で売上1,511百万円、経常損失は▲20百万円となっています。
ハッチ・ワーク(148A)の主要な経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:ハッチ・ワーク/目論見書
ハッチ・ワーク(148A)の上場初日における好材料と悪材料
ハッチ・ワーク(148A)のIPOセカンダリー投資を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
ハッチ・ワーク(148A)の上場初日における好材料
公開株数が少なく需給関係が良好です。
ハッチ・ワーク(148A)の上場初日における悪材料
2024年3月後半はIPOが集中しており、上場同日には3社(ハッチ・ワーク(148A)を含めると4社上場予定)が上場予定で資金分散しやすいです。
IPOでは赤字企業がネガティブ視される傾向があり、主要な大株主(VC)のロックアップが公開価格の1.5倍で解除されます。
ハッチ・ワーク(148A)の上場初日の初値予想
ハッチ・ワーク(148A)の上場初日における、初値決定前の気配値の上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 2,160円 |
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気配値の上限価格 | 4,970円 |
気配値の下限価格 | 1,620円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
上場初日の初値は公開価格前後か
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:39.3億円
- 吸収金額:7.5億円
- 当選株数合計:348,700株
業績が停滞気味でIPOのテーマとしても弱い印象の事業内容です。
公開株数が少なく需給関係は良好ですが、これだけIPOが集中していると買いが集まりそうなイメージがしづらいです。
公開価格がいくらになるかにもよりますが、上場初日の初値は公開価格前後になるように思います。
VCのロックアップが解除される、公開価格の1.5倍あたりは強く意識されそうなので、初値形成後の売り圧力は要警戒です。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は1,987.20円
初値が公募割れの場合、シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、引受価額の1,987円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
ハッチ・ワーク(148A)のIPOセカンダリー投資 まとめ
ハッチ・ワーク(148A)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 業績が停滞気味で成長がイメージしづらい
- 公開株数が少ない
- 公開価格は2,160円
- VCのロックアップが公開価格の1.5で解除
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。