(火)に東証グロース市場に上場を予定している「L is B(エルイズビー)145A」。
「L is B(145A)」の事業内容や上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
L is B(145A)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 4 |
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業績 | 4 |
公開株数 | 2.5 |
上場日程 | 1 |
ロックアップ | 3 |
L is B(145A)のIPO詳細
企業名 | 株式会社L is B(L is B Corp.) |
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企業ホームページ | https://l-is-b.com/ja/ |
銘柄コード | 145A |
市場 | 東証グロース |
業種 | 情報・通信業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2024年3/8(金) ~ 3/13(水) |
仮条件 | 920円 ~ 990円 |
上場日 | (火) |
公開価格 | 1,188円 |
購入申込期間 | 2024年3/15(金) ~ 3/21(木) |
公募株数 | 800,000株 |
売出し株数 | 654,500株 |
OA(オーバーアロットメント) | 218,100株 |
当選株数合計 | 1,672,600株 |
想定時価総額 | 58.9億円 |
吸収金額 | 19.8億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
L is B(145A)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)Well Side | 33.43% | 90日間 |
横井 太輔(代表取締役) | 14.08% | 90日間 |
(株)インターネットイニシアティブ | 6.86% | |
(株)チェンジホールディングス | 6.58% | 90日間 |
DCIベンチャー成長支援投資事業有限責任組合 | 5.85% | 90日間 1.5倍 |
アズワン(株) | 4.39% | 90日間 |
浮川 和宣 | 2.63% | 90日間 |
(株)サンロフト | 1.76% | 90日間 |
(株)QTnet | 1.76% | 90日間 |
城戸 猛 | 1.54% | 90日間 |
L is B(145A)の事業内容
画像出典:L is B
L is B(145A)の主な事業内容は、IoTプラットフォーム「SORACOM」の開発・提供を行っています。
大手企業を中心に、現場の業務課題を解決するDXサービスを展開しています。
L is B(145A)が提供するサービスと事業系統図は以下の通りです。
画像出典:L is B/目論見書
L is B(145A)が提供するサービスの特徴は以下の通りです。
画像出典:L is B/目論見書
L is B(145A)の今後の事業展開は以下の通りです。
画像出典:L is B/目論見書
L is B(145A)の業績
L is B(145A)の業績について。
売上が右肩上がりで伸びており、業績が好調です。
2023年12月期は売上1,279百万円、経常利益は32百万円を達成しています。
L is B(145A)の主要な経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:L is B/目論見書
L is B(145A)の上場初日における好材料と悪材料
L is B(145A)のIPOセカンダリー投資を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
L is B(145A)の上場初日における好材料
IPOでは人気化しやすいDX系で、業績が好調です。
L is B(145A)の上場初日における悪材料
2024年3月後半はIPOが集中しており、上場同日には3社(L is Bを含めると4社上場予定)が上場予定で資金分散しやすいです。
持ち株比率が高い一部株主のロックアップ条項がないのと、VCのロックアップが公開価格の1.5倍で解除されます。
L is B(145A)の上場初日の初値予想
L is B(145A)の上場初日における、初値決定前の気配値の上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,188円 |
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気配値の上限価格 | 2,733円 |
気配値の下限価格 | 891円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
上場スケージュールがネック
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:58.9億円
- 吸収金額:19.8億円
- 当選株数合計:1,672,600株
DXがテーマのIPOは人気化しやすいですが、IPOが集中していてどれだけ買いを集められるのかが疑問です。
L is B(145A)の上場同日には他にも3社(L is Bを含めると4社上場予定)が上場予定なので、かなり資金分散しやすい上場スケジュールといえるでしょう。
購入単価が低い(公開価格は1,188円)IPOは初値が上昇しやすい傾向にあるものの、あまり大幅な上昇は望めないように思います。
上場初日の初値は公開価格前後で落ち着くように思います。
持ち株比率の高い一部株主にはロックアップ条項がなく、VCのロックアップは公開価格の1.5倍で解除されます。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は1,092.96円
初値が公募割れの場合、シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、引受価額の1,092円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
L is B(145A)のIPOセカンダリー投資 まとめ
L is B(145A)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 売上が右肩上がりで伸びており業績が好調
- IPOでは人気化しやすいDX関連
- 公開価格は1,188円
- 持ち株比率の高い一部株主のロックアップ条項がない
- VCのロックアップが公開価格の1.5で解除
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。