株式投資におすすめの本「株で勝つ(原題「ONE UP ON WALL STREET)」を紹介します。
本書の著者は株式投資家なら誰もが憧れる“テンバガー”の名付け親であり、伝説のファンドマネージャーとして知られる「ピーター・リンチ」氏です。
有望株の特徴やプロの投資家にはないアマチュア投資家の強みなど、株式投資初心者でもわかりやすく解説されています。
この記事では「株で勝つ」の要点を3つに分けて、それぞれのポイントを簡単に解説します。
ピーター・リンチの名著「株で勝つ」
この本は大まかに以下の3部に分かれております。
- 投資を始める前に
- 有望株の探し方
- 長期的視野
ではそれぞれのポイントを簡単に解説します。
投資を始める前に
第1部では、ピーター・リンチが株式投資家になった経緯から、実際にウォール街で働いてみて感じた矛盾などが書かれています。
自身の経験を通して、プロの投資家にはないアマチュア投資家の強みや、成功するために必要な3つのポイントなど、ピーター・リンチの哲学が述べられています。
第1部のポイントをいくつか抜粋しておきます。
- 会社に投資するのであって株価に投資するのではない
- 経済を予測しようとしても無駄なことだ
- 株式市場では、確かな1銘柄はよくわからない10銘柄に優る
有望株の探し方
きっとこの本「株で勝つ」を買う人にとって、1番興味があるのがこの第2部なのではないでしょうか。
有望な会社の特徴や避けたい会社の特徴などが具体的に書かれており、株を6つの分類に分けて、それぞれの特徴についても述べられています。
この第2部だけでもこの本を読む価値があると思います。
第2部のポイントをいくつか抜粋しておきます。
- 保有する株を分類することで、その株に何が期待できるのかが、よりよく認識できる
- 成長率が年率50%〜100%もある会社は、疑ってかかった方がよい
- 多角化は多悪化に終わることが多いので、疑ってかかる必要がある
- 大当たりをねらった投資が報われることは、ほとんどない
- 問題を抱えた会社が業績回復に転じたときが大いに稼げるチャンスだ
- 忍耐強いこと。観察は必ず報われる
長期的視野
第3部では、ポートフォリオの組み立て方や最小のリスクで最大の利益を得る方法、暴落時にどうするべきかなどについて述べられています。
また、第2部で6つに分類した株の売りどきや、オプション、先物、空売りについても述べられています。
- カテゴリーの違う株は、リスクも、報われ方も、異なる
- 株価が安いというだけで平凡な見通しの会社の株を買うことは、お金を失うもとである
- 市場平均以上の成果をあげられないと思うなら、投資信託を買って、余分な精力やお金は使わないことである
まとめ
この本は初版が1989年(日本発売は1990年)とかなり古い本です。正直、時代背景が全然違うので、読んでて違和感を感じるところもあると思います。
株式投資の名著と言われる本は海外のものがほとんどで、多少の加筆を加えながら増刷を重ねて古くから読み継がれている本が多いです。
現代の日本ではあてはまらないと感じる部分もあると思いますが、株式投資に対するピーター・リンチの考え方や有望株の探し方などは、現代でも参考になることが多く、銘柄選定のヒントになります。
株式投資の要点が具体的に書かれているところが個人的にはおすすめです。
株式投資で役立つことがわかりやすく書かれているので、何度も読み返しているうちに大事なポイントが身に付くと思います。
不思議とピーター・リンチという天才ファンドマネージャーが身近に感じられ、時代を超えて読み継がれるのがわかるような気がします。
本の著者であるピーター・リンチは、引退するまでの13年間でファンドの資産を2,000万ドルから140億ドルにまで育て上げた、伝説の全米No1ファンドマネージャーとして知られています。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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