(木)に東証グロース市場に上場を予定している「Veritas In Silico(ヴェリタス イン シリコ)130A」。
「Veritas In Silico(130A)」の事業内容や上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
Veritas In Silico(130A)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 2.5 |
---|---|
業績 | 3 |
公開株数 | 3.5 |
上場日程 | 4 |
ロックアップ | 5 |
Veritas In Silico(130A)のIPO詳細
企業名 | 株式会社 Veritas In Silico |
---|---|
企業ホームページ | https://www.veritasinsilico.com/ |
銘柄コード | 130A |
市場 | 東証グロース |
業種 | 医薬品 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2024年1/24(水) ~ 1/30(火) |
仮条件 | 800円~1,000円 |
上場日 | (木) |
公開価格 | 1,000円 |
購入申込期間 | 2024年2/1(木) ~ 2/6(火) |
公募株数 | 800,000株 |
売出し株数 | 0株 |
OA(オーバーアロットメント) | 120,000株 |
当選株数合計 | 920,000株 |
想定時価総額 | 63億円 |
吸収金額 | 9.2億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
Veritas In Silico(130A)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
中村 慎吾(代表取締役) | 23.33% | 180日間 |
三菱瓦斯化学(株) | 11.96% | 180日間 |
New Life Science 1号投資事業有限責任組合 | 9.10% | 90日間 |
三菱UFJライフサイエンス1号投資事業有限責任組合 | 8.39% | 90日間 |
上村 孝 | 8.15% | 180日間 |
IEファスト&エクセレント投資事業有限責任組合 | 5.63% | 90日間 |
梨本 正之 | 4.88% | 180日間 |
名古屋大学・東海地区大学広域ベンチャー1号投資事業有限責任組合 | 4.68% | 90日間 |
エムスリー(株) | 3.93% | 90日間 |
松岡 弘之 | 3.40% | 180日間 |
Veritas In Silico(130A)の事業内容
画像出典:Veritas In Silico
Veritas In Silico(130A)の主な事業内容は、mRNAを標的とする低分子創薬および核酸創薬のプラットフォーム事業を行っています。
複数の製薬会社と多数の共同創薬プロジェクトを同時進行させる「プラットフォーム型」のビジネスを展開しています。
複数の共同創薬プロジェクトを同時進行させる「プラットフォーム型」のビジネスモデルは、安定した事業収益を確保する観点などから、合理的なビジネスモデルだと考えられているようです。
Veritas In Silico(130A)の経営理念は以下の通りです。
画像出典:Veritas In Silico/目論見書
Veritas In Silico(130A)の事業領域は以下の通りです。
画像出典:Veritas In Silico/目論見書
Veritas In Silico(130A)のビジネスモデルは以下の通りです。
画像出典:Veritas In Silico/目論見書
Veritas In Silico(130A)の創薬プラットフォームの詳細は以下の通りです。
画像出典:Veritas In Silico/目論見書
Veritas In Silico(130A)の経営戦略は以下の通りです。
画像出典:Veritas In Silico/目論見書
Veritas In Silico(130A)の業績
Veritas In Silico(130A)の業績について。
2023年12月期の第3四半期時点で売上279百万円、経常利益は38百万円を達成しています。
Veritas In Silico(130A)の主要な経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:Veritas In Silico/目論見書
Veritas In Silico(130A)の上場初日における好材料と悪材料
Veritas In Silico(130A)のIPOセカンダリー投資を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
Veritas In Silico(130A)の上場初日における好材料
2023年12月期は第3四半期時点で黒字化を達成しており、主要な大株主には90日と180日間のロックアップがかかっています。
公開株は全て公募株で売出しがないのも好印象です。
Veritas In Silico(130A)の上場初日における悪材料
バイオベンチャーは先行き不透明な部分が多く、IPOでは評価されにくい傾向があります。
Veritas In Silico(130A)の上場初日の初値予想
Veritas In Silico(130A)の上場初日における、初値決定前の気配値の上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,000円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 2,300円 |
気配値の下限価格 | 750円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
IPOでは不人気のバイオベンチャー
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:63億円
- 吸収金額:9.2億円
- 当選株数合計:920,000株
Veritas In Silico(130A)は、IPOとしては初めて証券コードに英文字がつきました。
公開株数は100万株以下でそれほど多くはないですが、IPOでバイオベンチャーは不人気です。
2023年12月期は第3四半期時点で黒字化を達成していますが、バイオベンチャーは業績のブレが大きく、継続的に黒字を維持できるかは不透明感が強いといえます。
直近のIPO市況は選別が激しく、不人気銘柄は買いが集まりづらく苦戦する傾向があります。
上場初日の初値は公募割れしなければ良しという感じでしょうか。
主要な大株主には90日と180日間のロックアップがかかっており、初値形成後の売り圧力は低そうです。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は950円
初値が公募割れの場合、シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、引受価額の950円あたりで寄り付く可能性があります。
Veritas In Silico(130A)のIPOセカンダリー投資 まとめ
Veritas In Silico(130A)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 2023年12月期は第3四半期時点で黒字化を達成
- IPOでは不人気のバイオベンチャー
- 公開株は全て公募株で売出しがない
- 公開価格は1,000円
- 主要な大株主には90日と180日間のロックアップがかかっている
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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