一般的に株式投資は難しいと考えている人は多いのではないでしょうか。
そんなことはありません。株式投資は決して難しくありません。
株式投資で儲ける(短期間で資産を大きく増やす)のは難しくても、株式投資自体を理解するのは難しいことではありません。
ではなぜ株式投資は難しく感じるのでしょうか?
私なりに株式投資が難しく感じる主な理由を二つあげてみます。
- 投資と投機を混同している
- 投資スタイルと目的が一致していない
それでは順に解説します。
投資と投機を混同している
株式投資が難しいと感じる一つの理由として、投資と投機の区別ができていないということがあると思います。
投資と投機の違いについては説明しませんが、基本的に投資というのは短期間で資産を大きく増やすことを目指すものではありません。これは投資ではなく投機です。
このことはまずしっかり理解しなくてはいけません。
ここで一つ簡単な例題を出してみましょう!
例えば「2+3×5」の答えはいくつになりますか?
答えは17ですね。
うっかり25だと思っても大丈夫です。
なぜなら四則演算をちゃんと理解していれば、勘違いしていることにも気付くことができるからです。
次のように()をつけて、足し算と掛け算を区別すれば分かりやすくなりますね。
「2+(3×5)=17」
足し算より掛け算の方が優先順位が高いことを理解していれば、四則演算のルールを思い出して正しい答えを導き出せます。
しかし四則演算の理解が曖昧だったとしたらどうでしょう。たった3つの数字で成り立っている式でさえ、正しい答えは導き出せません。
投資と投機を混同していると「2+3×5」の答えを25だと勘違いしてしまうこともあるということです。(あくまでも正しくない答えを導き出すという点で)
話しが横道にそれてしまいましたが、投資と投機は似て非なるものです。投資と投機の区別が曖昧だと、いつまで経っても株式投資の本質は理解できません。
投資と投機については、四則演算で()を付けるぐらいのイメージで、はっきり区別して考えるようにしましょう。
投資スタイルと目的が一致していない
株式投資にはインデクス投資や高配当株投資など、いくつかのスタイルがあります。
株式投資の目的は人によってさまざまだと思いますが、投資スタイルによって得られる結果も異なるので、その人の目的によって投資スタイルを選別する必要があります。
合理的な資産の拡大を目的とするなら「インデックス投資」、短期的な現金収入を得たいなら「高配当株投資」といったように、まずは大まかでもいいので投資スタイルの特徴を理解することが大事です。
例えばインデックス投資をしているにもかかわらず、日々の株価が気になって売ったり買ったりしているようでは、インデックス投資をしている意味がありません。
どういう目的でインデックス投資をするのか?またはどういう目的で高配当株投資をするのかなど、株式投資をする目的と投資スタイルが一致しているのかをよく考えてからでも遅くはありません。
目的が曖昧なままだと、どのような投資スタイルが合っているのかさえ分からないはずです。
ただ「資産を増やしたい」というような漠然とした目的ではなく、「10年後や20年後の資産拡大を目指す」または「定期的なキャッシュインを目指す」など、できるだけ目的は明確にすることを意識しましょう。
目的が明確であればあるほど投資スタイルも限定されるので、結果として株式投資そのものの理解もしやすくなると思います。
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二つの「別」を理解する
ではここまでを分かりやすく簡単にまとめてみましょう。
そのためには二つの「別」を意識してみて下さい。
一つは投資と投機の「区別」、もう一つは投資スタイルの「選別」です。
投資と投機を区別して、自分の目的にあった投資スタイルを選別する。
この二つの「別」を意識するだけでも、株式投資がぐっと分かりやすくなるはずです。
株式投資をしっかり理解するにはそれなりの勉強も必要ですが、まずは大まかに理解してから徐々に理解を深めていけばいいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。