(火)に東証グロース市場に上場する「ベースフード(2936)」。
ベースフード(2936)の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
ベースフード(2936)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 2.5 |
---|---|
業績 | 1 |
公開株数 | 1 |
上場日程 | 3 |
ロックアップ | 5 |
ベースフード(2936)のIPO詳細
企業名 | ベースフード株式会社(英文:BASE FOOD, Inc.) |
---|---|
企業ホームページ | https://basefood.co.jp/ |
銘柄コード | 2936 |
市場 | 東証グロース |
業種 | 食料品 |
主幹事 | 大和証券 |
上場日 | 2022年11月15日(火) |
公募価格 | 800円 |
公募株数 | 2,723,100株 |
売出し株数 | 3,684,200株 |
OA(オーバーアロットメント) | 961,000株 |
当選株数合計 | 7,368,300株 |
想定時価総額 | 406.9億円 |
吸収金額 | 58.9億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
- ※吸収金額は当選株数合計で計算
ベースフード(2936)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
橋本 舜(代表取締役) | 34.27% | 180日間 |
グローバル・ブレイン6号投資事業有限責任組合 | 17.23% | 180日間 |
Rakuten Capital S.C.Sp. | 8.13% | 180日間 |
グローバル・ブレイン7号投資事業有限責任組合 | 6.08% | 180日間 |
XTech1号投資事業有限責任組合 | 4.07% | 180日間 |
金子 裕 | 3.51% | 180日間 |
島田 孝文 | 2.32% | 180日間 |
齋藤 竜太 | 2.32% | 180日間 |
山本 陽介 | 2.32% | 180日間 |
THE FUND投資事業有限責任組合 | 2.05% |
ベースフード(2936)の事業内容
画像出典:ベースフード
ベースフード(2936)の主な事業内容は、完全栄養食の開発・販売を行っています。
ベースフード(2936)の事業の概要と経営戦略は次のとおりです。
画像出典:ベースフード/目論見書
ベースフードの主な商品は「完全栄養パン(BASE BREAD)」・「完全栄養パスタ(BASE PASTA)」・「完全栄養クッキー(BASE Cookies)」などがあります。
画像出典:ベースフード
ベースフード(2936)の業績
ベースフード(2936)の業績について。
売上は右肩上がりで伸びていますが、赤字が続いています。
画像出典:kabutan
第2四半期時点で売上約4,584百万円、
経常利益は△376百万円の赤字となっています。
画像出典:kabutan
ベースフード(2936)の経営指標等の推移は次のとおりです。
画像出典:ベースフード/目論見書
画像出典:ベースフード/目論見書
ベースフード(2936)の上場初日における好材料と悪材料
ベースフード(2936)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
ベースフード(2936)の上場初日における好材料
主要な大株主には180日のロックアップがかかっています。
公開価格が低い(700円)のも好材料といえます。
ベースフード(2936)の上場初日における悪材料
公開株数が多く、赤字が続いています。
この日はPOPER(5134)も上場するので、
資金分散しやすく上場スケジュールもマイナス材料です。
ベースフード(2936)の上場初日の初値予想
ベースフード(2936)POPER(5134)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 気配値の上限価格 | 気配値の下限価格 |
---|---|---|
800円 | 1,840円 | 600円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
公開株数が非常に多く上値が重くなりそう
東証グロース市場への上場で
想定時価総額が406.9億円で、
吸収金額は58.9億円です。
吸収金額が大きく公開株数が非常に多いIPOです。
しかし公開価格は低く、株主による大きな売り圧力はなさそうなので、多少の上値余地はありそうです。
上場初日の初値は公開価格前後にとどまりそうです。
初値形成後は上値が重くなるように思います。
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の736円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い“とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
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ベースフード(2936)のIPOセカンダリー投資 まとめ
ベースフード(2936)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 事業内容は完全栄養食の開発・販売
- 主要な大株主には180日のロックアップがかかっている
- 売上は伸びているがまだ赤字
- 公開株数が非常に多い
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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