SBIグループに入りIPOの取扱いが急拡大中のSBIネオトレード証券。
この記事では、SBIネオトレード証券(旧ライブスター証券)のIPOに関する基本情報をわかりやすく解説します。
具体的な内容は次のとおりです。
- SBIネオトレード証券のIPO基本情報
- SBIネオトレード証券のIPOの抽選方法とネット配分
- SBIネオトレード証券IPOの抽選結果
- SBIネオトレード証券のIPO実績
- SBIネオトレード証券のIPOのメリット・デメリット
- SBIネオトレード証券のIPOに申し込む方法(動画も有)
さらに、IPOに当選した場合の購入意思表示や、主要ネット証券との口座開設数の比較なども紹介します。
SBIネオトレード証券のIPO基本情報
SBIネオトレード証券のIPO基本情報 | |
---|---|
IPO銘柄取扱数 (2021年度) |
21銘柄 |
主幹事数 (2021年度) |
0 |
口座数 | 非公開 |
抽選方法 | 完全平等抽選 ステージ制優遇抽選 |
ネット配分 | 10%(完全抽選) 90%(ステージ制抽選) |
前受金 (事前資金) |
不要 |
入金タイミング | 購入申込時(当選の場合) |
IPO銘柄のNISA口座対応 | ○ |
上記の基本情報を踏まえ、特筆すべき点をピックアップしてみましょう。
SBIネオトレード証券のIPOは事前資金(前受金)が不要
SBIネオトレード証券のIPOは、事前資金(前受金)不要でIPOの抽選に参加できるという特徴があります。
多くの証券会社のIPOは、ブックビルディング(公開価格を決定する方式の一つ)に参加する前に、入札分の資金を口座に入金する必要があります。
IPOは集中することが多いので、同じ時期に多くのIPOに参加するにはそれなりに資金も必要になります。
資金量が少ない個人投資家の場合、資金が足りないがためにIPOを諦めなくてはならないときもあるでしょう。
SBIネオトレード証券は事前入金が不要なので、資金を気にすることなくIPOの抽選に参加することができます!
IPO投資は資金がどれくらい必要かと考える人は多いと思います。 IPOの抽選方法などは証券会社によってさまざまですが、実は資金不要でIPOの抽選に参加できる証券会社があります。 この記事では、IPOに資金不要で参加できる証券会社[…]
SBIネオトレード証券のIPOの抽選方法とネット配分
SBIネオトレード証券のIPOの抽選方法は、ネット配分100%のうち10%が完全平等抽選で、90%は取引実績などにより優遇されるステージ制抽選となります。
2024年6月末申込分まで
ステージ制抽選では5つのステージに分かれ、適用状況に合わせてステージの票数が付与されます。
ステージ | 抽選票 | 条件① 売買代金合計 |
条件② 保有現物株残高と 保有投資信託残高の合計 |
---|---|---|---|
1 | 1票 | 3000万円以上3億円未満 | |
2 | 3票 | 3億円以上5億円未満 | 3億円以上5億円未満 |
3 | 5票 | 5億円以上10億円未満 | 5億円以上 |
4 | 10票 | 10億円以上30億円未満 | |
5 | 20票 | 30億円以上 |
※両条件を満たす場合は、票数が多いステージが適用されます。
※最低条件に満たない場合は、ステージ制での抽選対象とはならず、完全平等抽選分のみの抽選となります。
2024年7月申込分以降
SBIネオトレード証券のIPO抽選優遇プログラムに関しては、 2024年7月から下記内容へ変更となります。
ステージ | 抽選票 | 条件① 売買代金合計 |
条件② 保有現物株残高と 保有投資信託残高の合計 |
---|---|---|---|
1 | 1票 | 3000万円以上3億円未満 | |
2 | 3票 | 3億円以上5億円未満 | 3億円以上5億円未満 |
3 | 5票 | 5億円以上10億円未満 | 5億円以上 |
4 | 10票 | 10億円以上30億円未満 | |
5 | 30票 | 30億円以上50億円未満 | |
6 | 100票 | 50億円以上 |
※両条件を満たす場合は、票数が多いステージが適用されます。
※最低条件に満たない場合は、ステージ制での抽選対象とはならず、完全平等抽選分のみの抽選となります。
IPOの抽選方法
IPOの抽選方法は主に次の3つに分かれます。
- 一人一票制(平等抽選方式)
- 一口一票制(口座比例方式)
- ステージ制(個人優遇方式)
この3つの抽選方式は、それぞれ次のような特徴があります。
- 一人一票制(平等抽選方式)
-
一人一票制(平等抽選方式)は、一人(一口座)につき抽選権が一票となります。
資金量がどれだけ多くても当選確率は変わりません。
- 一口一票制(口座比例方式)
-
一口一票制(口座比例方式)の場合、一口の応募につき抽選権が1つ与えられます。
応募口数が多い(=資金量が多い)ほど当選確率が上がります。
- ステージ制(個人優遇方式)
-
ステージ制(個人優遇方式)では、預かり資産や取引実績などによって当選確率が変わります。
資金量が多いほど当選確率は上がりやすくなります。
SBIネオトレード証券は10%が完全平等抽選で、90%はステージ制抽選となります。
SBIネオトレード証券IPOの抽選結果
SBIネオトレード証券のIPOの抽選結果は、登録メールに配信されます。
当選者および補欠当選者の方には、別途ログイン後のお知らせ画面で通知されます。
購入意思表示期間内に意思表示
IPOに当選および補欠当選した場合は、購入意思表示期間内に意思表示をする必要があります。
購入意思表示期間内の注意事項は次の通りです。
- 当選通知を受けても、購入意思表示をされない限り購入は確定となりません
- 意思表示前に購入に必要なご資金をお振込みください
- 意思表示期間は抽選結果を通知した翌営業日と翌々営業日の2営業日のみとなりますのでご注意ください
- 入金をされる場合は、必ず意思表示期間最終日の15:30までにご入金処理を完了してください
- 15:30を過ぎてクイック入金をされた場合は、翌営業日の入金反映処理となりますのでご注意ください
- 意思表示期間最終日の15:30を過ぎてから購入に必要なご入金をされた場合は、購入意思表示が正確に行われていた場合でも、資金不足の為、当選が無効となりますので、お振込みをされる場合は、時間に余裕をもって、お早めにお手続きください
出典:SBIネオトレード証券
SBIネオトレード証券はIPOキャンセル時のペナルティがない
IPOは当選後にキャンセル(辞退)すると、その後一定期間IPOの申込みができなくなるなどのペナルティを設けている証券会社があります。
SBIネオトレード証券のIPOに関しては、当選後にキャンセルしてもペナルティはありません。
あまり初値が期待できなさそうなIPOの場合、当選してもキャンセルしたいと思うこともあるでしょう。
そのようなときでもSBIネオトレード証券はペナルティがないので安心です。
SBIネオトレード証券のIPO実績
SBIネオトレード証券の過去5年分のIPO実績は次の通りです。
過去5年のIPO実績 | |
---|---|
年度 | 取扱銘柄数 |
2021年度 | 21 |
2020年度 | 7 |
2019年度 | 5 |
2018年度 | 3 |
2017年度 | 7 |
主要ネット証券のIPO取扱い銘柄数を比較
主要ネット証券のIPO取扱い銘柄数を比較してみましょう。
2021年度のIPO実績 | |
---|---|
証券会社名 | 取扱銘柄数 2021年度 |
SBI証券 | 122 |
楽天証券 | 74 |
マネックス証券 | 65 |
auカブコム証券 | 42 |
松井証券 | 56 |
SBIネオトレード証券 | 21 |
SBIネオトレード証券のIPOは当たりやすい?
主要ネット証券に比べてIPO銘柄の取扱い数は少ないですが、SBIネオトレード証券はSBI証券からの委託販売が多くなりやすいです。
SBI証券は主幹事実績が豊富でIPO銘柄の取扱いも多く、2021年はSBIネオトレード証券でも21銘柄のIPOを取り扱っています。
SBIネオトレード証券の口座開設数は非公開ですが、他のネット証券と比べて少ない方だと思われます。
IPOでは口座開設数が少ないほど、IPOの抽選に参加する人も少なくなるので抽選倍率は下がります。
主要ネット証券の口座開設数を比較
主要ネット証券の口座開設数を比較してみましょう。
主要ネット証券の口座開設数 | |
---|---|
証券会社名 | 口座開設数 |
SBI証券 | 800万口座以上 |
楽天証券 | 800万口座以上 |
マネックス証券 | 200万口座以上 |
auカブコム証券 | 150万口座以上 |
松井証券 | 130万口座以上 |
SBIネオトレード証券 | 非公開 |
主要ネット証券のなかでもSBI証券と楽天証券は口座開設数が圧倒的に多いので、IPOの抽選倍率は高くなります(=ライバルが多くなる)。
SBIネオトレード証券の口座開設数は少ないと思われますが、だからといって一概に当選しやすいとはいえないでしょう。
IPOの当選確率を上げるには、何はさておきIPOの抽選機会を増やすことです。
まずは複数の証券会社に口座を開設して、IPOの抽選機会を増やすことが大事です。
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SBIネオトレード証券のIPOのメリット・デメリット
SBIネオトレード証券のIPOのメリット・デメリットをまとめておきます。
SBIネオトレード証券のIPOメリット
SBIネオトレード証券のIPOのメリットは次のとおりです。
- IPO銘柄の取扱いが多いSBI証券からの委託販売が多い
- 他の証券会社に比べて口座開設数が少ない(=ライバルが少ない)
- キャンセル時のペナルティがない
SBIネオトレード証券のIPOデメリット
SBIネオトレード証券のIPOのデメリットは次のとおりです。
- 90%は取引実績などにより優遇されるステージ制抽選
- IPO銘柄の取扱いが少ない
SBIネオトレード証券のIPOに申し込む方法
SBIネオトレード証券のIPO(ブックビルディング)の申し込みの流れは次のようになります。
- STEP1SBIネオトレード証券の公式サイトで専用申込み画面を表示SBIネオトレード証券の公式サイトで、上部メニューの「現物株式」→「IPO」をクリックして専用申込み画面を表示させる。
- STEP2専用申込み画面にログイン「専用申込み画面」が起動したら、ログインIDとパスワードを入力してログインする。
- STEP3申込内容を設定取扱いが銘柄がある場合は、申込可能な銘柄数が表示されます。
申し込みたい銘柄を選択し「申告株数」を入力して「申告確認」をクリック。
※目論見書をクリックすると目論見書を確認できます。
- STEP4申告内容を確認申告内容を確認して「申告」をクリック。
SBIネオトレード証券の公式YouTube(IPOの申し込み方法)動画も添付しておきます。
公式サイトのUIは多少変更される場合がありますが、流れはイメージしやすいと思います。
SBIネオトレード証券のIPO まとめ
SBIネオトレード証券は、事前資金不要でIPOの抽選に参加できるというのが大きなメリットです。
また、主幹事実績が豊富でIPO銘柄の取扱いが多いSBI証券からの委託販売が多い点も見逃せません。
口座開設数も他のネット証券と比べると少ないと思われるので、抽選倍率が低いのもメリットといえるでしょう。
IPO愛好家にとっては口座を開設しておきたい証券会社です。