SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)とiFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)ならどっち?

【新NISA 成長投資枠】SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)とiFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)|分配金・信託報酬などを比較!

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)とiFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)ならどっち?

投資信託は分配金として配当が貰えるものがいいという人も多いと思います。

NISA口座なら国内課税分の分配金が非課税になるということもあり、新NISAの成長投資枠では分配金が貰える投資信託に投資を検討している人もいるでしょう。

本記事では、新NISAの成長投資枠の対象になっている話題の高配当ファンド「SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)」と「iFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)」の分配金や信託報酬などを比較してみたいと思います。

株コンシェルジュ
2つのファンドの特徴や注意点も解説します。
スポンサーリンク

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)とiFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)の比較

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)とiFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)の信託報酬や構成銘柄数、配当(分配金)の回数などを比較してみましょう。

商品名 SBI日本高配当株式(分配)ファンド
(年4回決算型)
iFreeNEXT日経連続増配株指数
(年4回決算型)
ベンチマーク ※アクティブファンドのためベンチマークする指数はありません 日経連続増配株指数
構成銘柄数 東証上場の時価総額1,000億円以上の銘柄のうち配当利回りの高い約30銘柄で構成 原則10年以上連続して増配している企業のうち連続増配年数上位70銘柄で構成
ウェイト 等ウエート方式 時価総額ウエート方式
購入時手数料 なし
換金時手数料
(信託財産留保額含む)
なし
信託期間 無期限
信託報酬
(年率/税込)
0.099% 0.451%
純資産総額
(2024/3月時点)
56,514百万円 265百万円
分配金 年4回
決算期 1・4・7・10月
(各10日)
1・4・7・10月
(各21日)
銘柄入替 ポートフォリオの見直しは四半期に最低1回以上 毎年6月
新NISA 成長投資枠対応
設定日 2023/12/12 2023/11/22
運用(委託)会社 SBIアセットマネジメント 大和アセットマネジメント
FIREを目指す投資初心者
iFreeNEXTシリーズは運用コストが高めなんだよな・・
株コンシェルジュ
この2つを比べると割高感が目立ってしまいますね。
株コンシェルジュ
2つのファンドの特徴を簡単に解説します。

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)の特徴

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)の特徴画像出典:SBIアセットマネジメント

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)の特徴を簡単に解説します。

株コンシェルジュ
主な特徴は次の4つです。
SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)の主な特徴
  • アクティブファンドなのに超低コスト
  • 約30銘柄で構成
  • 分配金は年4回
  • 現時点でSBI証券のみで購入可能

アクティブファンドなのに超低コスト

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)の目論見書には、ファンドの特色として「配当利回りに着目し、高水準のインカムゲインと中長期的な値上がり益の獲得によるトータル・リターンの追求をめざします」と記載されています。

通常このような高配当株ファンドなら、信託報酬は0.2%前後でも低い方だと思いますが、SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)の信託報酬は0.099%です。

2023/12/12に運用が開始されたので未だ実質コストは不明ですが、アクティブファンドにもかかわらずこの超低コストは正直驚きです。

定番の指数に連動している、インデックス型の超低コスト投資信託並の信託報酬を実現している時点で、かなり魅力的なファンドと言えるでしょう。

FIREを目指す投資初心者
これは人気になりそう!
株コンシェルジュ
資金流入額の勢いが凄いです。

約30銘柄で構成

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)の構成銘柄は、東証上場の約4,200銘柄のうち時価総額が1,000億円以上で、流動性や収益性、ROE(株主資本利益率)などの指標を使って投資対象候補が絞られています。

投資対象候補の中から配当利回りの高い約30銘柄で構成され、ポートフォリオの見直しは四半期に最低1回以上行われる予定です。

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)の時点のポートフォリオは以下の通りです。

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)の2023年12月26日時点のポートフォリオ画像出典:SBIアセットマネジメント

※銘柄の選定方針は適宜修正される予定です。

分配金は年4回

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)の分配金は年4回の予定です。

決算月の1・4・7・10月の10日(休業日の場合は翌営業日)に分配金が支払われる予定となっています。

予定配当利回りは4.5%程度を想定されています。

初回の分配はの予定です。

※将来の分配金の支払い及びその金額について保証するものではありません。

SBI証券のみで購入可能

現時点でSBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)に投資できるのはSBI証券のみです。

iFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)の特徴

iFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)の特徴画像出典:大和アセットマネジメント

iFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)の特徴を簡単に解説します。

株コンシェルジュ
主な特徴は次の4つです。
iFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)の主な特徴
  • 連続増配を主としているので配当利回りが低いものも含まれる
  • 約70銘柄で構成
  • 分配金は年4回
  • 現時点でSBI証券とマネックス証券で購入可能

連続増配を主としているので配当利回りが低いものも含まれる

iFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)は、高配当株ファンドのように「配当利回りの高さ」ではなく「配当を増やし続けた長さ」にフォーカスしています。

そのため配当利回りが低い銘柄も含まれるという特徴があります。

連続増配株は増配なしの場合と比較すると、配当金の累積スピードが速い傾向にあり、長期的に投資を継続することで増配による元本回収の加速が期待できるという魅力もあります。

一般的に配当を増やし続けられるというのは業績が安定しているという証拠であり、優良企業のイメージがあります。

企業の将来性を重視して、安定的な配当と中長期的な投資成果の実現へ「日経連続増配株指数(トータルリターン)」の動きに連動させる投資成果を目指して運用が行われます。

約70銘柄で構成

iFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)の構成銘柄は、実績ベースの増配を原則10年以上連続して増配している企業のうち、連続増配年数上位70銘柄で構成されています。

銘柄入替えは毎年6月に行われる予定です。

iFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)がベンチマークしている、日経連続増配株指数の構成銘柄上位20位は次の通りです(2023年9月時点)。

iFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)の構成銘柄上位20位画像出典:大和アセットマネジメント

分配金は年4回

iFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)の分配金は年4回の予定です。

決算月の1・4・7・10月の21日(休業日の場合は翌営業日)に分配金が支払われる予定となっています。

※将来の分配金の支払い及びその金額について保証するものではありません。

現時点でSBI証券とマネックス証券で購入可能

現時点でiFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)に投資できるのはSBI証券とマネックス証券です。

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)とiFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)ならどっちを選ぶ?

新NISA口座でこの2つの投資信託のどちらかに投資したいと思っている人もいるでしょう。

両ファンドとも新NISAでは成長投資枠の対象銘柄となっています。

個人的にどちらかを選ぶとするなら、SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)を選びます。

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)を選ぶ理由

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)を選ぶ理由を解説します。

株コンシェルジュ
主な理由は次の3つです。
SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)を選ぶ理由
  • 信託報酬が低い
  • 純資産総額が大きい
  • 分配金の受け取り方法を柔軟に変更できる

理由①:信託報酬が低い

投資信託を選ぶ際に最も重視するのが運用コストの低さです。

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)の信託報酬は0.099%(年率)です。

iFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)の信託報酬は0.451%(年率)なので、かなりの差があります。

長期的に安定してどのくらいの分配金(配当)が貰えるかは気になりますが、先のことはわかりません。

将来的にいくら貰えるかわからない分配金のことよりも、既にわかっている運用コストが低いファンドを優先する方が現実的です。

ファンドの投資対象は違いますが、この2つのファンドを比べるとiFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)の信託報酬は割高感が否めません。

実質コストはまだわかりませんが、iFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)には、この信託報酬の差を覆すほどのメリットは感じられません。

理由②:純資産総額が大きい

投資信託の純資産総額についてはこれまで何度も書いてきましたが、純資産総額が大きいほどスケールメリットが働きやすく、運用も安定しやすくなります。

運用開始日は約1ヶ月程度しか変わりませんが、純資産総額ではSBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)がiFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)を大きく上回っています。

純資産総額の大きさは投資信託を選ぶ際の一つの目安に過ぎませんが、繰り上げ償還のリスクを考えても投資信託の純資産総額は大きいに越したことはありません。

資金流入額の勢いを見ても明らかですが、SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)の純資産総額は今後も順調に増えて行くように思います。

純資産総額の差を見ても、やはりSBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)の方が安心感があります。

2023年12月11日〜15日までの純資金流入額ランキイングでは、定番のインデックスファンドと並んで5位にランクインしています。

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)の人気の高さが伺えます。

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)の資金流入額(2023/12/11~15)画像出典:Wealth Advisor

投資家女子
分配金の魅力は絶大のようですね。
株コンシェルジュ
これほど人気になっているとは知りませんでした。

理由③:分配金の受け取り方法を柔軟に変更できる

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)については、分配金の受け取り方法を簡単に変更することができます。

例えば、資産額がまだ小さいうちは分配金を再投資して、ある程度資産が大きくなってから分配金をもらうということも可能です。

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)は、分配金の受け取り方法を柔軟に切り替えられるのもメリットだと思います。

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)とiFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)の注意点

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)とiFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)の注意点を解説します。

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)の注意点

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)は、分配金の受取方法に注意が必要です。

分配金の受取方法が「再投資」になっていた場合、分配金は自動的に再投資されてしまいます。

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)に投資した場合、念のためSBI証券の公式サイトにログインして分配金の受け取り方法を確認してみるといいでしょう。

分配金の受取方法の確認は、SBI証券にログイン後「口座管理」画面に移動すると保有証券の一覧で確認できます。

SBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)が保有証券一覧画面に反映されていたら、一番右側に「分配金受取方法」という欄があります。

そこが「受取」ではなく「再投資」になっていた場合は、変更をクリックして「受取」に変更する必要があります。

分配金は再投資するという場合は、そのままで大丈夫です。

iFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)の注意点

iFreeNEXT日経連続増配株指数については、分配方針の異なる「年4回決算型」と「資産成長型」という2つのタイプがあります。

「資産成長型」については分配金が出ないタイプなので、分配金をもらうことが目的の場合は、必ず「年4回決算型」の方を選ぶようにしましょう。

分配金の注意点

両ファンドに共通する分配金の注意点も解説します。

分配金は支払われないことがある

ファンドの目論見書を見ると「分配対象額が少額の場合等は分配を行わない場合があります」と記載されており、「将来の分配金の支払い及びその金額について保証するものではありません」との記載もあります。

そのようなケースは少ないと思いますが、分配金は必ず支払われるものではないということには留意する必要があります。

再投資型に比べて複利効果が得られにくい

投資信託の分配金は純資産から支払われるので、分配金が支払われると分配金額相当分、基準価額は下がることになります。

そのため分配金を受け取る場合、分配金を受け取らずに再投資する場合に比べ、複利効果が得られにくくなり、長期的な資産形成には不利になることを理解しておきましょう。

分配金を受け取るか再投資するかについては、予め投資スタンスを明確にしてから決めるようにしましょう。

分配金(配当金)の受け取り方法は「株式数比例配分方式」にする

株などの配当金を受け取る場合、受け取り方法は主に次の4つの方式があります。

分配金(配当金)の受取方法
  • 配当金領収書方式(郵便局で受取)
  • 登録配当金受領口座方式(全ての銘柄共通で指定の銀行口座に振込)
  • 個別銘柄して方式(銘柄ごとに指定の銀行口座に振込)
  • 株式数比例配分方式(証券口座に振込)

上記の受け取り方法のうち、NISA口座(非課税)で分配金(配当金)を受け取る場合、受け取り方法は「株式数比例配分方式」に設定する必要があります。

それぞれの受取方式の説明は割愛しますが、「株式数比例配分方式」以外は非課税のNISA口座で分配金(配当金)を受け取ることができません。

分配金(配当金)をNISA口座(非課税)で受け取る場合、必ず「株式数比例配分方式」に設定されているか確認しましょう。

SBI証券の場合「口座管理」→「お客様情報 設定・変更」→「お取引関連・口座情報」→「配当金受領サービス」から確認できます。

SBI証券 配当金(分配金)の受け取り方法SBI証券 配当金(分配金)の受け取り方法画像出典:SBI証券

「配当金受領サービス」の設定が「株式数比例配分方式」でなかった場合は、右側の「変更」をクリックして「株式数比例配分方式」に変更するようにしましょう。

分配金は投資の実感が湧きやすい

投資信託の分配金を「受け取る」か「再投資」するかについては、投資の目的によって人それぞれだと思います。

個人投資家さんの中には個別の高配当株に投資して、配当生活を楽しんでいる方も多いです。

しかし投資経験がまだ少ない人などにとっては、個別の高配当株を選別するのが難しく感じることもあるでしょう。

そのような個人投資家さんにとっては、選択肢の1つとして高配当株ファンドに投資するのもありだと思います。

長期的な資産形成には不利な反面、分配金として配当を貰うと投資の実感が湧きやすいというメリットもあります。

最後にSBI日本高配当株式(分配)ファンド(年4回決算型)とiFreeNEXT日経連続増配株指数(年4回決算型)の特徴をまとめておきます。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

SBI日本高配当株式(分配)ファンド
(年4回決算型)
iFreeNEXT日経連続増配株指数
(年4回決算型)
  • アクティブファンドなのにインデックスファンド並の超低コスト
  • 構成銘柄数は約30銘柄
  • 分配金は年4回
  • ポートフォリオの見直しは四半期に最低1回以上
  • 現時点でSBI証券のみで購入可能
  • 連続増配を主としているので配当利回りが低いものも含まれる
  • 構成銘柄数は約70銘柄
  • 分配金は年4回
  • 銘柄入替えは毎年6月の予定
  • 現時点でSBI証券とマネックス証券で購入可能
関連記事

米国高配当株ETFに投資できる投資信託「SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」と「SBI・SPDR・S&P500高配当株式インデックス・ファンド(年4回決算型)」。 新NISAの成長投資枠では配当(分配金)[…]

SBI米国高配当株投資信託|SBI・VYM(年4回決算型)とSBI・SPYD(年4回決算型)ならどっち?
スポンサーリンク