積立投資におすすめな「インデックス投資」。
NISA制度の拡充も話題になっていますが、つみたてNISAで積立投資を始めた人も多いと思います。
この記事では、
積立投資におすすめなインデックス投資の特徴について解説します。
インデックスファンドとアクティブファンドとの違いも解説します。
インデックス投資の主な特徴は以下の通りです。
- 再現性が高く長期的な資産形成に向いている
- インデックスファンドは「分配型」と「再投資型」がある
- 少額から投資ができて超低コスト
インデックス投資って何?
まずはインデックス投資について簡単に説明します。
インデックス投資とは、
基準となる株価指数(インデックス)と同じ値動きを目指す、投資信託(インデックスファンド)に対する投資法です。
ちょっと紛らわしいですが、「投資信託」と「インデックス投資」は同義語のように使われることが多いです。
株価指数(インデックス)とは、特定の株式市場における商品全体の平均的な値動きを表す指数です。
つまり、インデックスファンド(投資信託)にはベンチマークが設定されています。
例えば日経平均をベンチマークしているインデックスファンドであれば、日経平均が1%上がれば、そのインデックスファンドもおおよそ1%上がることになります(実際には投資信託の「信託報酬」が引かれるので弱冠マイナスになる)。
インデックスファンドとして運用されている投資信託は、
日経平均やTOPIXのような日本の株価指数(インデックス)と連動するものや、S&P500やNYダウのように、アメリカの株価指数に連動するものまで、さまざまな種類があります。
一概にインデックスファンドといっても、どの株価指数に連動するかによって投資結果は変わります。
要は日経平均やTOPIXの銘柄全体に、均等に投資するのがインデックス投資です。
インデックス投資の特徴
インデックス投資の主な特徴について解説します。
再現性が高く長期的な資産形成に向いている
一言でいうとインデックス投資は短期間で大きく儲ける投資ではありません。
短期トレードで売ったり買ったりするような投資ではなく、長期的に時間をかけて資産を増やしていく投資法です。
ネットなどでは「200万円を3年で1億円にしました!」みたいなことを見たことがあるかもしれませんが、そのようなことを目指す投資ではありません。
「時間を味方につけて複利の効果を最大限に生かす」。
インデックス投資の本質はこれです。
時間をかければかけるほど複利の効果が大きくなるので、再現性が高く、誰がやっても利益が出やすいという特徴があります。
リスクは少ないですが、短期間でみるとリターンも少ないというのも、インデックス投資の特徴といえるでしょう。
インデックス投資は長期的な資産形成に向いています。
短期的な値上がり・値下がりを利用して利益を出す「ブルベアファンド」のような投機目的のインデックスファンドもあります。
あくまでもこの記事では、積み立てnisaの対象となるような長期投資を目的とした優良なインデックスファンド(投資信託)を対象としています。
インデックスファンドは「分配型」と「再投資型」がある
インデックス投資の対象となるインデックスファンド(投資信託)には、「分配型」と「再投資型」があります。
分配型のインデックスファンドと再投資型のインデックスファンドの違いを簡単に説明します。
分配型のインデックスファンド
分配型のインデックスファンド(投資信託)は、運用で得た利益を分配金として投資家に還元します。
投資家からすると定期的に分配金が貰えるのは嬉しいですし、何より投資の実感が湧くと思います。
しかし定期的に運用益を還元する以上、複利効果が生かせないので投資効率が悪く、長期的な資産形成には向きません。
再投資型のインデックスファンド
再投資型のインデックスファンドでは、運用益がそのまま上乗せされて再投資に回ります。
運用益が上乗せされて再投資されるので、複利のパワーを効率よく生かすことができます。
10年、20年という長期で見ると「分配型」と「再投資型」の資産形成には大きな差が出るのは明白です。
インデックスファンドは再投資型がおすすめ
インデックスファンドは、
長期保有して複利の効果を最大限に生かしてこそ強みを発揮します。
インデックスファンドの多くは再投資型になっていますが、
投資の実感が湧きやすい分配型のインデックスファンドは人気があるようです。
しかしインデックスファンドは
インデックス投資の本質を理解して「再投資型」にするのがおすすめです。
少額から投資ができて超低コスト
株式投資はネット証券を利用するのが一般的になりました。
主なネット証券では投資信託が100円から購入できます。
インデックス投資は「信託報酬(運用コスト)」という費用がかかりますが、ネット証券のインデックスファンド(投資信託)は信託報酬が0.1%未満のものもあり、全体的に驚くほど低コストです。
インデックス投資は少額から投資ができて超低コストのファンドもあります。
インデックスファンドとアクティブファンドとの違い
投資信託にはインデックスファンドのライバルのような「アクティブファンド」もあります。
日本でも「ひふみ投信」などは有名なアクティブファンドですね。
一言でいうと、
「インデックスファンド(インデックス型の投資信託)」と「アクティブファンド(アクティブ型の投資信託)」は、運用目的が違います。
ベンチマークとする特定の指数(インデックス)と値動きが一緒になるように運用されているインデックスファンドに対し、アクティブファンドは指数(インデックス)を上回る運用成果を出すことを目的としています。
構成銘柄を例にすると、インデックスファンドはベンチマークする指数と同じ銘柄構成にするだけなので、それほど手間がかかりません。
一方、アクティブファンドの構成銘柄は、ファンドマネージャーなどの専門家たちが綿密な企業分析などを行い、独自の基準で銘柄を組み入れています。
人件費や手間がかかる分、アクティブファンドはインデックスファンドに比べて、運用コスト(信託報酬)が高めに設定されています。
少しくらい運用コストが高くても、リターンが大きいならアクティブファンドの方がいいと思う人もいるでしょう。
しかし株式投資の歴史を見ると、実際には多くのアクティブファンドが、インデックスファンドの運用成果を上回ることができないというデータもあります。
インデックスファンドはドルコスト平均法で積立投資
実際にインデックス投資の対象となるインデックスファンド(投資信託)は、どのように購入するのがいいのでしょうか。
インデックスファンド(投資信託)は、毎月一定額を積立購入するのがおすすめです。
最近は「つみたてNISA」の口座を開設して積立投資をしている人も増えたのではないでしょうか。
積立投資では、株などの投資信託を定期的に一定額分だけ購入していきます。
これを「ドルコスト平均法」と呼びます。
株価は上がったり下がったりを繰り返し、常に変動しています。
できる事なら株価が安い時にたくさん買って、高値の時には買いたくないものですが、未来の株価の予想など誰にも出来ません。
毎月一定額分購入することで、株が高値の時には少量しか買わず、安値の時には多く買うことが出来るので、長期的に見ると購入額はおおよそ平均値に近くなります。
ドルコスト平均法は積立投資との相性がよく、まとまった資金がなくても毎月コツコツ購入できるので、長期的な資産形成を目指す人には最適な投資法といえます。
まとめ
インデックス投資は長期的な資産形成と相性が良い投資法です。
最初に必要な設定をしてしまえば、
あとはほとんどやることがないので手間も時間もかかりません。
逆にいうと何もやることがなくてつまらないという意見が多いのもインデックス投資です。
最後にインデックス投資の主な特徴をまとめておきます。
- 再現性が高く長期的な資産形成に向いている
- インデックスファンドは「分配型」と「再投資型」がある
- 少額から投資ができて超低コスト
最後まで読んでいただきありがとうございます。参考になれば幸いです!