(月)に東証グロース市場に上場を予定している「ナルネットコミュニケーションズ(5870)」。
「ナルネットコミュニケーションズ(5870)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
ナルネットコミュニケーションズ(5870)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 2.5 |
---|---|
業績 | 3 |
公開株数 | 2 |
上場日程 | 3 |
ロックアップ | 1 |
ナルネットコミュニケーションズ(5870)のIPO詳細
企業名 | 株式会社 ナルネットコミュニケーションズ(Nalnet Communications Inc.) |
---|---|
企業ホームページ | https://www.nal-mt.co.jp/ |
銘柄コード | 5870 |
市場 | 東証グロース |
業種 | サービス業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年12/7(木) ~ 12/13(水) |
仮条件 | 870円 ~ 1,040円 |
上場日 | (月) |
公開価格 | 1,040円 |
購入申込期間 | 2023年12/15(金) ~ 12/20(水) |
公募株数 | 56,000株 |
売出し株数 | 2,241,900株 |
OA(オーバーアロットメント) | 344,600株 |
当選株数合計 | 2,642,500株 |
想定時価総額 | 55.5億円 |
吸収金額 | 27.4億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
ナルネットコミュニケーションズ(5870)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
ジャフコSV6投資事業有限責任組合無限責任組合員 ジャフコ グループ(株) | 47.35% | 90日間 1.5倍 |
Mobility & Maintenance Japan(株) | 34.56% | 180日間 |
ジャフコSV6-S投資事業有限責任組合無限責任組合員 ジャフコ グループ(株) | 11.83% | 90日間 1.5倍 |
JIA1号投資事業有限責任組合無限責任組合員 JPE第2号(株) | 1.13% | 90日間 1.5倍 |
あいぎんベンチャーファンド2号投資事業有限責任組合無限責任組合員 愛知キャピタル(株) | 1.12% | 90日間 1.5倍 |
鈴木 隆志(代表取締役) | 0.72% | 継続保有 |
東村 大介 | 0.72% | 継続保有 |
服部 正次 | 0.72% | 継続保有 |
永冶 健 | 0.72% | 継続保有 |
大賀 正寛 | 0.27% | 継続保有 |
ナルネットコミュニケーションズ(5870)の事業内容
画像出典:ナルネットコミュニケーションズ
ナルネットコミュニケーションズ(5870)の主な事業内容は、オートリース企業をはじめとする法人(自動車関連企業)・個人ユーザーに対する車両管理やメンテナンス管理事業を行っています。
ナルネットコミュニケーションズ(5870)の事業の概況は以下の通りです。
画像出典:ナルネットコミュニケーションズ/目論見書
ナルネットコミュニケーションズ(5870)の事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典:ナルネットコミュニケーションズ/目論見書
ナルネットコミュニケーションズ(5870)の今後の取り組みについては以下をご参照ください。
画像出典:ナルネットコミュニケーションズ/目論見書
ナルネットコミュニケーションズ(5870)の業績
ナルネットコミュニケーションズ(5870)の業績について。
2024年3月期の第2四半期時点で売上3,675百万円、経常利益は326百万円を達成しています。
ナルネットコミュニケーションズ(5870)の主要な経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:ナルネットコミュニケーションズ/目論見書
ナルネットコミュニケーションズ(5870)の上場初日における好材料と悪材料
ナルネットコミュニケーションズ(5870)のIPOセカンダリー投資を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
ナルネットコミュニケーションズ(5870)の上場初日における好材料
これといった好材料は見当たりませんが、購入単価が高くはない(公開価格は1,040円)点はいいかもしれません。
ナルネットコミュニケーションズ(5870)の上場初日における悪材料
主要な大株主(VC)のロックアップが公開価格の1.5倍で解除されます。
大株主(VC)の換金目当てによる上場というイメージもネガティブ視される傾向があります。
ナルネットコミュニケーションズ(5870)の上場初日の初値予想
ナルネットコミュニケーションズ(5870)の上場初日における、初値決定前の気配値の上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,040円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 2,392円 |
気配値の下限価格 | 780円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
地合い次第では公募割れリスクも
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:55.5億円
- 吸収金額:27.4億円
- 当選株数合計:2,642,500株
大株主(VC)の出口(イグジット)案件というイメージが強く、これといった好材料に乏しいIPOです。
直近のIPO市況は選別が激しく、12月はIPOラッシュなので不人気銘柄には買いが集まりづらくなります。
公開株数もそれなりに多いので、地合い次第では公募割れリスクもあるでしょう。
大株主(VC)のロックアップが1.5倍で解除されるので、初値形成後の売り圧力は要警戒といったところでしょうか。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は956.80円
初値が公募割れの場合、シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、引受価額の956円あたりで寄り付く可能性があります。
ナルネットコミュニケーションズ(5870)のIPOセカンダリー投資 まとめ
ナルネットコミュニケーションズ(5870)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 大株主(VC)の出口(イグジット)案件というイメージが強く、これといった好材料に乏しい
- 公開株数はそれなりに多い
- 公開価格は1,040円
- 主要な大株主(VC)のロックアップが公開価格の1.5倍で解除される
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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