DMM.comグループのネット証券「DMM株」。
この記事では、DMM株(DMM.com証券)のIPOに関する基本情報を簡単にまとめて解説します。
具体的な内容は次のとおりです。
- DMM株のIPO基本情報
- DMM株のIPOの抽選方法とネット配分
- DMM株のIPOの抽選結果
- DMM株のIPOの注意点
- DMM株のIPO実績
- DMM株のIPOのメリット・デメリット
- DMM株のIPOに申し込む方法
DMM株のIPO基本情報
DMM株のIPO基本情報 | |
---|---|
IPO銘柄取扱数 (2021年度) |
5銘柄 |
主幹事数 (2021年度) |
0 |
口座数 | 不明 |
抽選方法 | 完全平等抽選 |
ネット配分 | 100% |
前受金 (事前資金) |
不要 |
入金タイミング | 購入申込時 |
IPO銘柄のNISA口座対応 | ○ |
上記の基本情報を踏まえ、特筆すべき点をピックアップしてみましょう。
DMM株のIPOでは事前資金(前受金)が不要
DMM株のIPOは、事前資金(前受金)不要でIPOの抽選に参加できるという特徴があります。
多くの証券会社のIPOは、ブックビルディング(公開価格を決定する方式の一つ)に参加する前に、入札分の資金を口座に入金する必要があります。
IPOは集中することが多いので、同じ時期に多くのIPOに参加するにはそれなりに資金も必要になります。
資金量が少ない個人投資家の場合、資金が足りないがためにIPOを諦めなくてはならないときもあるでしょう。
DMM株は事前入金が不要なので、資金量を気にすることなくIPOの抽選に参加することができます。
IPO投資は資金がどれくらい必要かと考える人は多いと思います。 IPOの抽選方法などは証券会社によってさまざまですが、実は資金不要でIPOの抽選に参加できる証券会社があります。 この記事では、IPOに資金不要で参加できる証券会社[…]
DMM株のIPOの抽選方法とネット配分
DMM株のIPOの抽選方法は完全平等抽選で、ネット配分は100%です。
IPOの抽選方法
IPOの抽選方法は主に次の3つに分かれます。
- 一人一票制(平等抽選方式)
- 一口一票制(口座比例方式)
- ステージ制(個人優遇方式)
この3つの抽選方式は、それぞれ次のような特徴があります。
- 一人一票制(平等抽選方式)
-
一人一票制(平等抽選方式)は、一人(一口座)につき抽選権が一票となります。
資金量がどれだけ多くても当選確率は変わりません。
- 一口一票制(口座比例方式)
-
一口一票制(口座比例方式)の場合、一口の応募につき抽選権が1つ与えられます。
応募口数が多い(=資金量が多い)ほど当選確率が上がります。
- ステージ制(個人優遇方式)
-
ステージ制(個人優遇方式)では、預かり資産や取引実績などによって当選確率が変わります。
資金量が多いほど当選確率は上がりやすくなります。
DMM株のIPOの抽選方式は完全平等抽選(一人一票制(平等抽選方式))となります。
DMM株のIPO実績
DMM株は2019年からIPOの取扱をはじめたので、まだ3年分の実績しかありません。
DMM株の過去3年分のIPO実績は次の通りです。
過去3年のIPO実績 | |
---|---|
年度 | 取扱銘柄数 |
2021年度 | 5 |
2020年度 | 5 |
2019年度 | 3 |
主要ネット証券のIPO取扱い銘柄数を比較
主要ネット証券のIPO取扱い銘柄数を比較してみましょう。
2021年度のIPO実績 | |
---|---|
証券会社名 | 取扱銘柄数 2021年度 |
SBI証券 | 122 |
楽天証券 | 74 |
マネックス証券 | 65 |
auカブコム証券 | 42 |
松井証券 | 56 |
DMM株 | 5 |
まだIPOの取扱いは少ないですが、DMM株はIPO銘柄の取扱を増やしており、2022年は過去実績を超えるIPOの取扱数となりそうです。
DMM株のIPOでの注意点
DMM株のIPOは基本的に委託販売のため、割り当てがなかった場合は抽選参加申込が中止されることがあります。
DMM株のIPO(新規公開株)ページの「購入の流れ」に記載されている一文を抜粋しておきます。
当社は委託販売団として参加できるIPOに参加します。委託販売される数量には限りがあり、当社へ配分されない可能性もあります。当社への配分があった場合は抽選を行い、抽選参加申込をいただいたお客様へ配分します。当社への配分がなかった場合は、抽選参加申込は失効となります。
出典:DMM株
DMM株のIPOは当たりやすい?
DMM株がIPOの取扱をはじめたのが2019年なので、主要ネット証券に比べてIPO銘柄の取扱い数は少ないです。
DMM株の口座開設数は不明ですが、他のネット証券と比べて少ない方だと思われます。
IPOでは口座開設数が少ないほど、IPOの抽選に参加する人も少なくなるので抽選倍率は下がります。
主要ネット証券の口座開設数を比較
主要ネット証券の口座開設数を比較してみましょう。
主要ネット証券の口座開設数 | |
---|---|
証券会社名 | 口座開設数 |
SBI証券 | 800万口座以上 |
楽天証券 | 800万口座以上 |
マネックス証券 | 200万口座以上 |
auカブコム証券 | 150万口座以上 |
松井証券 | 130万口座以上 |
DMM株 | 不明 |
主要ネット証券のなかでもSBI証券と楽天証券は口座開設数が圧倒的に多いので、IPOの抽選倍率は高くなります(=ライバルが多くなる)。
DMM株の口座開設数は少ないと思われますが、IPO銘柄の取扱い数も少ないので一概に当選しやすいとはいえないでしょう。
IPOの当選確率を上げるには、何はさておきIPOの抽選機会を増やすことです。
まずは複数の証券会社に口座を開設して、IPOの抽選機会を増やすことが大事です。
IPO投資は投資経験などに関係なく、当選すれば誰でも利益が出やすいので人気があります。 この記事ではIPO投資に限定して、主な証券会社の比較をしてみます。 比較する証券会社は次の通りです 比較対象の証券会社 S[…]
DMM株のIPOのメリット・デメリット
DMM株のIPOのメリット・デメリットをまとめておきます。
DMM株のIPOメリット
DMM株のIPOのメリットは次のとおりです。
- 他の証券会社に比べて口座開設数が少ない(=ライバルが少ない)
- 資金(前受金)不要でIPOの抽選に参加できる
DMM株のIPOデメリット
DMM株のIPOのデメリットは次のとおりです。
- IPOの取り扱い数が少ない
- 抽選参加申込が中止されることがある
DMM株のIPOに申し込む方法
DMM株のIPOの申し込み方法は次の通りです。
PCからの申込方法
- STEP1PC WEB版『DMM株 STANDARD』を起動
PC WEB版『DMM株 STANDARD』を起動し、メニューより「IPO新規公開株」をクリック。
※「IPO新規公開株」が表示されていない場合は、メニュー欄を下にスクロールしてください。
- STEP2申し込みたい銘柄名の「IPO申込」をクリック
申し込みたい銘柄の「IPO申込」ボタンをクリック。
- STEP3「申込」をクリック
申込内容を確認して「申込」ボタンをクリック。
- STEP4申込受付完了「IPO抽選申込みの受付が完了しました」と表示されたら申込受付完了です。
※申込内容は「申込結果照会」をクリックして確認できます。
PCからの申し込みは以上で終了です。
スマートフォンからの申込方法
- STEP1スマホアプリ「DMM株」ノーマルモードにログイン
スマホアプリ「DMM株」ノーマルモードにログインし、画面左上部の[≡](メニュー)ボタンをタップ。
- STEP2「IPO新規公開株 申込」をタップ
メニューより「IPO新規公開株」→「IPO新規公開株 申込」をタップ。
- STEP3「申込」をタップ
申し込みたい銘柄の「申込」ボタンをタップ。
- STEP4申込内容を確認して「申込」をタップ
申込内容を確認して「申込」ボタンをタップ。
- STEP5申込受付完了「IPO抽選申込みの受付が完了しました」と表示されたら申込受付完了です。
※ 申込内容は「申込結果照会」をタップして確認できます。
スマートフォンでの申し込みは以上で終了です。
DMM株 IPOの抽選結果
DMM株のIPOの抽選結果は、
IPOの抽選申込内容および抽選結果は、取引ツール→「IPO新規公開株」→「申込結果照会」で確認できます。
なお、当選した場合は電話およびメールでも連絡があるようです。
当選/補欠当選した場合
DMMのIPOに当選した場合、公開価格決定後にDMM株から送信されるメールにて目論見書を確認します。
当選または補欠当選した場合の流れは次のようになります。
- 目論見書を確認後、購入期間内に電話にて購入申込を行う
- 当選/補欠当選のどちらも購入申込はカスタマーサポートで受け付け
- 補欠当選した場合は補欠当選者購入期間中に電話にて「購入申込」を行うことで繰上抽選の権利が発生する
- 補欠当選から繰上当選になるタイミングは補欠当選者購入期間終了後に行われる繰上抽選
- 繰上抽選は補欠当選者購入期間終了後に行い、当選した場合は補欠当選から繰上当選となる
- 抽選の結果、繰上当選とならなかった場合は、拘束された金額が自動的に解除される
DMM株のIPO まとめ
DMM株のIPOの抽選方法は一人一票の完全平等抽選でネット配分は100%です。
DMM株のIPOは事前資金(前受金)が不要なので、資金量を気にすることなくIPOの抽選に参加できるというのが大きなメリットです。
口座開設数は他のネット証券と比べると少ないと思われ、抽選倍率が低いのもメリットといえるでしょう。
IPO愛好家にとっては口座を開設しておきたい証券会社です。