今回は、信託報酬0%で話題の投資信託「野村スリーゼロ先進国株式投信」の特徴や販売会社、メリット・デメリットなどについて解説してみます。
- 野村スリーゼロ先進国株式投信の主な特徴
- 野村スリーゼロ先進国株式投信の販売会社
- メリット・デメリット
では順に行ってみましょう!
野村スリーゼロ先進国株式投信の主な特徴
野村スリーゼロ先進国株式投信とは、業界初の信託報酬が0%という投資信託です。
最近はネット証券の普及で投資信託の低コスト化が進み、購入手数料や信託財産留保額(解約時にかかる手数料)が無料の投資信託が増えました。
しかしどんなに低コスト化が進んでも、0.1%ほどの信託報酬だけは必要というのが一般的です。
信託報酬とは維持コストみたいのもので、投資信託を保有している限りこの信託報酬だけは必ず必要なのです。
0.1%でもかなり安いと思いますが、リターンを大きくするには少しでも信託報酬が安い投資信託を選ぶ必要があります。
投資信託は少額から購入できる反面、維持コストがかかるというのが唯一のデメリットでもあります。
しかし野村スリーゼロ先進国株式投信は投資信託にもかかわらず、
野村スリーゼロ先進国株式投信は、投資信託に必要な3つの手数料、「買付手数料」・「信託財産留保額」・「信託報酬」が全て無料、つまり“スリーゼロ”です。
信託報酬率0%は2030年12月31日まで
野村スリーゼロ先進国株式投信の信託報酬0%については期限が定められており、2030年12月31日までとなっています。
2031年1月1日以降の信託報酬率も0.11%(税抜0.10%)以内の率とするものとして、同種ファンドにおける業界最低水準を目指して決定するようです。
つまり設定から10年間は信託報酬が無料で、その後は業界最低水準の低コストにするということです。
10年間だけでも信託報酬が0%というのはかなり魅力的だと思います。
MSCI-KOKUSAIインデックスに連動
野村スリーゼロ先進国株式投信がベンチマークしている株価指数(インデックス)は、「MSCI-KOKUSAIインデックス」です。
MSCI-KOKUSAIインデックスは、MSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)社が提供する世界の株式を対象とした指数で、MSCI社が定義する先進国23か国から日本を除く22か国で構成されています。
つみたてNISA対象の優良な投資信託では、MSCI-KOKUSAIインデックスをベンチマークしているものが多く、実績と人気がある指数として知られています。
実質コストには注意
実は投資信託には、先ほど紹介した3つの手数料以外にも、運用報告書の中にしか書かれていない“隠れコスト”といわれる以下のような手数料が存在しています。
- 組入有価証券等の売買の際に発生する売買委託手数料
- 外貨建資産の保管等に要する費用
- 監査法人等に支払うファンドの監査費用
- ファンドに関する租税等
投資信託の表向きの手数料は、「買付手数料」・「信託財産留保額」・「信託報酬」しか掲載されていないのが一般的ですが、実はこのような隠れコストを含めたものが実質コストとしてかかってきます。
このようなコストはある程度変動するため、実際に運用してみないと分からない部分があります。
優良な投資信託の隠れコストは大概0.02%〜0.1%程度なので、それほど表向きのコストと実質コストの差は気にならないと思います。
野村スリーゼロ先進国株式投信の販売会社
野村スリーゼロ先進国株式投信は、野村アセットマネジメントが運用しており、販売は野村証券のオンラインサービス限定販売となっています。
つみたてNISA専用の商品で、残念ながら有名なネット証券の楽天証券やSBI証券では購入できません。
なので「野村スリーゼロ先進国株式投信」に投資したければ、野村証券でつみたてNISA口座を開設するしかありません。
ネット販売に出遅れた野村証券が、将来的な顧客確保のために採算度外視で投入した目玉商品なので、野村証券のオンライン限定といわれても仕方ないですね。
メリット・デメリット
野村スリーゼロ先進国株式投信のメリットとデメリットを簡単にまとめてみます。
野村スリーゼロ先進国株式投信のメリット
野村スリーゼロ先進国株式投信の最大のメッリとは、言うまでもなく信託報酬が0%(無料)ということです。
最近はネット証券が普及してきたことで投資信託の信託報酬が格安になりましたが、信託報酬が0%というのはメリット以外のなにものでもありません。
実質コストがどれだけかかるのかが気になるところですが、日本最大の証券会社である野村証券が満を辞して販売した投資信託ということもあり、業界最低水準に抑えられるのはほぼ間違いないと思われます。
野村スリーゼロ先進国株式投信のデメリット
デメリットというほどでもないかもしれませんが、野村証券でしか購入できなくて、つみたてNISA専用ということくらいでしょうか。
野村証券は対面販売の証券会社というイメージが強く、ネット証券をメインに使っている人にとっては、つみたてNISAのためだけに野村証券に口座を開設するというのは面倒かもしれません。
まとめ
今回は野村スリーゼロ先進国株式投信の特徴を簡単に解説してみました。
最後に野村スリーゼロ先進国株式投信の特徴をまとめておきます。
- 業界初の信託報酬0%の投資信託でつみたてNISA専用
- 信託報酬0%は2030年12月31日まで
- 野村証券のオンラインサービスでしか買えない
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今後も個別株をできるだけ簡単に分かりやすく紹介してみたいと思いますので、よろしければ参考にしてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。