(火)に東証グロース市場に上場する「トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)」。
「トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3 |
---|---|
業績 | 3 |
公開株数 | 1 |
上場日程 | 5 |
ロックアップ | 5 |
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)のIPO詳細
企業名 | 株式会社トランザクション・メディア・ネットワークス(Transaction Media Networks Inc.) |
---|---|
企業ホームページ | https://www.tm-nets.com/ |
銘柄コード | 5258 |
市場 | 東証グロース |
業種 | 情報・通信業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年3/16(木)~3/23(木) |
仮条件 | 880円 ~ 930円 |
上場日 | (火) |
公開価格 | 930円 |
購入申込期間 | 2023年3/27(月)~3/30(木) |
公募株数 | 5,971,700株 |
売出し株数 | 5,379,500株 |
OA(オーバーアロットメント) | 1,702,600株 |
当選株数合計 | 13,053,800株 |
想定時価総額 | 342.9億円 |
吸収金額 | 121.4億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
三菱商事(株) | 13.35% | 90日間 |
トヨタファイナンシャルサービス(株) | 8.66% | 90日間 |
(株)NTTドコモ | 9.55% | 90日間 |
(株)エヌ・ティ・ティ・データ | 5.92% | 90日間 |
三井住友カード(株) | 5.64% | 90日間 |
(株)ジェーシービー | 5.64% | 90日間 |
ユーシーカード(株) | 5.64% | 90日間 |
トヨタファイナンス(株) | 4.00% | 90日間 |
大高 敦(代表取締役) | 2.98% | |
(株)インターネットイニシアティブ | 2.96% | 90日間 |
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)の事業内容
画像出典:トランザクション・メディア・ネットワークス
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)の主な事業内容は、
電子マネーを中心としたキャッシュレス決済サービスや、それにともなう決済端末の販売、関連する開発などを行っています。
画像出典:トランザクション・メディア・ネットワークス/目論見書
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)の事業の特徴と強みは次の通りです。
画像出典:トランザクション・メディア・ネットワークス/目論見書
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)のビジネスモデルと成長戦略は次の通りです。
画像出典:トランザクション・メディア・ネットワークス/目論見書
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)の業績
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)の業績について。
業績はブレが見られますが安定的です。
前期の赤字に関しては、収益認識会計基準を適用したことによるものだそうです。
画像出典:kabutan
第3四半期時点で売上約5,543百万円、
経常利益は397百万円を達成しています。
画像出典:kabutan
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)の経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:トランザクション・メディア・ネットワークス/目論見書
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)の上場初日における好材料と悪材料
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)の上場初日における好材料
購入単価が低い(1,000円以下)IPOは初値が上昇しやすい傾向にあります。
日本の有名企業が名を連ねる上位株主には90日間のロックアップがかかっています。
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)の上場初日における悪材料
公開株数が非常に多いです。
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)の上場初日の初値予想
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 930円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 2,139円 |
気配値の下限価格 | 698円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
上場初日の初値は公開価格前後か
東証グロース市場への上場で
想定時価総額が342.9億円で、
吸収金額は121.4億円です。
3月までのIPOラッシュも一段落して、この日は単独の上場となる予定です。
事業内容がキャッシュレス決済サービス関連ということで、IPOのテーマとしても好感されそうです。
購入単価が低い(1,000円以下)IPOは初値が上昇しやすい傾向がありますが、公開株数が非常に多いので、初値高騰は厳しいと思います。
上場初日の初値は公開価格前後になると予想します。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は864.90円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の864円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)のIPOセカンダリー投資 まとめ
トランザクション・メディア・ネットワークス(5258)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 業績はブレが見られるが安定的
- 事業内容はキャッシュレス決済サービス関連
- 上位株主には90日間のロックアップがかかっている
- 公開株数が非常に多い
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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