IPO投資には欠かせない楽天証券。
この記事では、楽天証券のIPOに関する基本情報をわかりやすく解説します。
具体的な内容は次のとおりです。
- 楽天証券のIPO基本情報
- 楽天証券のIPOの抽選方法とネット配分
- 楽天証券のIPO実績
- 楽天証券のIPOメリット・デメリット
さらに、5大ネット証券との口座開設数の比較なども紹介します。
楽天証券のIPO基本情報
楽天証券のIPO基本情報 | |
---|---|
IPO銘柄取扱数 (2021年度) |
74銘柄 |
主幹事数 (2021年度) |
0 |
口座数 | 800万口座以上 |
抽選方法 | 完全抽選 |
ネット配分 | 銘柄ごとに申込上限数を設定 |
前受金 (事前資金) |
必要 |
入金タイミング | 購入申込時 |
IPO銘柄のNISA口座対応 | × |
上記の基本情報を踏まえ、特筆すべき点をピックアップしてみましょう。
楽天証券のIPOの抽選方法とネット配分
楽天証券のIPOの抽選方法は、コンピューターによる完全抽選方式で銘柄ごとに申込上限数が設定されています。
ネット配分は100%です。
IPOの抽選方法は主に次の3つに分かれます。
- 一人一票制(平等抽選方式)
- 一口一票制(口座比例方式)
- ステージ制(個人優遇方式)
この3つの抽選方式は、それぞれ次のような特徴があります。
- 一人一票制(平等抽選方式)
-
一人一票制(平等抽選方式)は、一人(一口座)につき抽選権が一票となります。
資金量がどれだけ多くても当選確率は変わりません。
- 一口一票制(口座比例方式)
-
一口一票制(口座比例方式)の場合、一口の応募につき抽選権が1つ与えられます。
応募口数が多い(=資金量が多い)ほど当選確率が上がります。
- ステージ制(個人優遇方式)
-
ステージ制(個人優遇方式)では、預かり資産や取引実績などによって当選確率が変わります。
資金量が多いほど当選確率は上がりやすくなります。
楽天証券の抽選方式は一人一票制(平等抽選方式)ではないものの、ほとんどの銘柄は申込数の上限が100株に設定されているので、資金量による差はほぼないと言えるでしょう。
申込上限数が1単元(100株)の場合は平等抽選方式です。
楽天証券のIPO実績
楽天証券の過去10年分のIPO実績は次の通りです。
過去10年のIPO実績 | |
---|---|
年度 | 取扱銘柄数 |
2021年度 | 74 |
2020年度 | 38 |
2019年度 | 26 |
2018年度 | 11 |
2017年度 | 7 |
2016年度 | 8 |
2015年度 | 10 |
2014年度 | 2 |
2013年度 | 2 |
2012年度 | 12 |
2021年は74件のIPO取扱実績があり、ネット証券ではSBI証券(122)に次ぐ多さです。
楽天証券のIPOは当たりやすい?
2021年は主幹事の実績こそないですが、楽天証券はIPO銘柄の取扱数が多いです。
IPOの抽選は証券会社ごとに行うので、証券会社によって当選確率が異なります。
楽天証券の場合は口座開設数も圧倒的に多く、IPOでは口座開設数が多いほどIPOの抽選に参加する人も多くなるので、抽選倍率は上がり(=当選確率は下がる)ます。
5大ネット証券の口座開設数を比較
5大ネット証券の口座開設数を比較してみましょう。
5大ネット証券の口座開設数 | |
---|---|
証券会社名 | 口座開設数 |
SBI証券 | 800万口座以上 |
楽天証券 | 800万口座以上 |
マネックス証券 | 200万口座以上 |
auカブコム証券 | 150万口座以上 |
松井証券 | 130万口座以上 |
5大ネット証券のなかでも楽天証券とSBI証券は口座開設数が圧倒的に多いので、IPOの抽選倍率は高くなります。
そのため、IPOの取扱い銘柄数が多いからといって、一概に当選しやすいとはいえないでしょう。
IPOの当選確率を上げるには、何はさておきIPOの抽選機会を増やすことです。
まずは複数の証券会社に口座を開設して、IPOの抽選機会を増やすことが大事です。
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楽天証券はNISA口座でのIPOの申込みはできない
楽天証券はNISA口座でのIPOの申込みができません。
NISA口座の非課税メリットを活かしてIPO銘柄を購入したいと考えているなら、他の証券会社からIPOに申し込むのがいいでしょう。
楽天証券のIPOメリット・デメリット
楽天証券のIPOのメリット・デメリットをまとめておきます。
楽天証券のIPOメリット
楽天証券のIPOのメリットは次のとおりです。
- IPO銘柄の取扱数が多い
- ネット配分は100%で資金量による差はほとんどない
- 申込上限数が1単元(100株)の場合は平等抽選方式
楽天証券のIPOデメリット
楽天証券のIPOのデメリットは次のとおりです。
- 他の証券会社に比べて口座開設数が多い(=ライバルが多い)
- NISA口座でのIPOの申込みはできない
楽天証券のIPO まとめ
近年はIPOの取扱数を大きく増やしている楽天証券。
口座開設数は多いですが、2021年は74銘柄のIPOを取り扱っています。
IPOの抽選方式は一人一票制ではないですが、ほとんどの銘柄は申込数の上限が100株に設定されているので、資金量による差はほぼないと言えるでしょう。
楽天証券は、みずほ証券から2割(800億円)の出資を受けることが発表されています。
みずほ証券はIPOで主幹事になることも多いので、みずほ証券との提携でIPOの取扱数が増加するなどのメリットがあるかもしれません。
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