(水)に東証プライム市場に上場する「KOKUSAI ELECTRIC(コクサイ エレクトリック)6525」。
「KOKUSAI ELECTRIC(6525)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
KOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 4 |
---|---|
業績 | 3.5 |
公開株数 | 1 |
上場日程 | 3 |
ロックアップ | 5 |
KOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPO詳細
企業名 | 株式会社 KOKUSAI ELECTRIC(KOKUSAI ELECTRIC CORPORATION) |
---|---|
企業ホームページ | https://www.kokusai-electric.com/ |
銘柄コード | 6525 |
市場 | 東証プライム |
業種 | 電気機器 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年10/10(火)~10/13(金) |
仮条件 | 1,830円 ~ 1,840円 |
上場日 | (水) |
公開価格 | 1,840円 |
購入申込期間 | 2023年10/17(火)~10/20(金) |
公募株数 | 0株 |
売出し株数 | 58,847,600株 |
OA(オーバーアロットメント) | 8,827,100株 |
当選株数合計 | 67,674,700株 |
想定時価総額 | 4,239.4億円 |
吸収金額 | 1,245億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
KKR HKE Investment L.P. | 70.77% | 180日 |
Applied Materials Europe B.V. | 14.50% | 180日 |
KSP Kokusai Investments, LLC | 6.55% | 180日 |
Qatar Holding LLC | 4.83% | 180日 |
金井 史幸(代表取締役) | 0.25% | 180日 |
小川 雲龍 | 0.15% | 180日 |
柳川 秀宏 | 0.15% | 180日 |
神谷 勇二 | 0.13% | 180日 |
塚田 和徳 | 0.13% | 180日 |
金山 健司 | 0.11% | 180日 |
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の事業内容
画像出典:KOKUSAI ELECTRIC
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の主な事業内容は、半導体製造装置の開発・製造・販売・保守サービスおよびそれに関連する事業を行っています。
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典:KOKUSAI ELECTRIC/目論見書
KOKUSAI ELECTRIC(6525)グループの主要事業と強みは以下の通りです。
画像出典:KOKUSAI ELECTRIC/目論見書
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の事業拠点は以下の通りです。
画像出典:KOKUSAI ELECTRIC/目論見書
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の業績
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の業績について。
画像出典:kabutan
2024年3月期の第1四半期時点で売上約32,710百万円、経常利益は3,727百万円を達成しております。
画像出典:kabutan
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の主要な経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:KOKUSAI ELECTRIC/目論見書
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の上場初日における好材料と悪材料
KOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPOセカンダリー投資を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の上場初日における好材料
半導体関連銘柄は注目度が高く、主要な大株主には180日間のロックアップがかかっています。
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の上場初日における悪材料
公開株数が非常に多いです。
IPOによる資金調達はなく、全株売出しのみで株主の換金目当てによる上場というのもネガティブ視される傾向があります。
上場同日には「全保連(5845)」も上場するので、資金分散しやすく上場スケジュールもマイナス材料です。
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の上場初日の初値予想
KOKUSAI ELECTRIC(6525)の上場初日における、初値決定前の気配値の上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,840円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 4,235円 |
気配値の下限価格 | 1,380円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
注目度は高いが初値高騰は厳しそう
- 上場市場:東証プライム
- 想定時価総額:4,239.4億円
- 吸収金額:1,245億円
- 当選株数合計:67,674,700株
旧日立製作所系で半導体製造装置メーカーの「KOKUSAI ELECTRIC(コクサイ エレクトリック)6525」。
半導体関連銘柄ということで注目が集まりそうですが、公開株数が非常に多く、この規模になるとさすがに重たさを感じます。
売り圧力となりそうな保有株数の多い大株主にはロックアップがかかっており、初値形成後の売り圧力は低そうですが、株価を高騰させるほどのイメージもしずらいです。
上場初日の初値は公開価格を超えれば良しという感じに思います。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は1,757.20円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,757円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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KOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPOセカンダリー投資 まとめ
KOKUSAI ELECTRIC(6525)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 注目度が高い半導体関連銘柄
- 公開株数が非常に多い
- 公開価格は1,890円
- 主要な大株主には180日間のロックアップがかかっている
- 上場市場は東証プライム
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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