(水)に東証グロース市場に上場を予定している「QPS研究所(5595)」。
「QPS研究所(5595)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
QPS研究所(5595)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3.5 |
---|---|
業績 | 1 |
公開株数 | 1 |
上場日程 | 5 |
ロックアップ | 1.5 |
QPS研究所(5595)のIPO詳細
企業名 | 株式会社QPS研究所(Institute for Q-shu Pioneers of Space,Inc.) |
---|---|
企業ホームページ | https://i-qps.net/ |
銘柄コード | 5595 |
市場 | 東証グロース |
業種 | 情報・通信業 |
主幹事 | |
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年11/20(月)~11/27(月) |
仮条件 | 380円 〜 390円 |
上場日 | (水) |
公開価格 | 390円 |
購入申込期間 | 2023年11/29(水)~12/4(火) |
公募株数 | 8,918,600株 |
売出し株数 | 0株 |
OA(オーバーアロットメント) | 1,337,700株 |
当選株数合計 | 10,256,300株 |
想定時価総額 | 124億円 |
吸収金額 | 39.9億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
QPS研究所(5595)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
大西 俊輔(代表取締役) | 13.81% | 180日 |
スカパーJSAT(株) | 9.63% | 180日 |
(株)INCJ | 9.17% | 90日 1.5倍 |
(株)SMBC信託銀行(特定運用金外信託口契約番号12100440) | 8.09% | 90日 1.5倍 |
八坂 哲雄 | 7.20% | 180日 |
市來 敏光 | 7.06% | 180日 |
(株)SMBC信託銀行(特定運用金外信託未来創生2号ファンド) | 6.01% | 90日 1.5倍 |
日本工営(株) | 3.85% | 180日 |
(株)SMBC信託銀行(特定運用金外信託未来創生3号ファンド) | 2.41% | 90日 1.5倍 |
リアルテックファンド1号投資事業有限責任組合 | 2.37% | 90日 1.5倍 |
QPS研究所(5595)の事業内容
画像出典:QPS研究所
QPS研究所(5595)の主な事業内容は、小型SAR衛星の開発、製造、小型SAR衛星より取得した画像データ販売を行っています。
光学衛星によって地球観測データを取得する際の課題を解決し、地球のリアルタイム観測の実現を目指しています。
観測データは官公庁を主な販売先としており、2022年から防衛省向けのサービスを開始しております。
上場後は民間企業への販路拡大も視野に入れているようです。
QPS研究所(5595)の事業詳細は以下の通りです。
画像出典:QPS研究所/目論見書
画像出典:QPS研究所/目論見書
QPS研究所(5595)の契約獲得実績は以下の通りです。
画像出典:QPS研究所/目論見書
QPS研究所(5595)の事業系統図は以下の通りです。
画像出典:QPS研究所/目論見書
QPS研究所(5595)の業績
QPS研究所(5595)の業績について。
画像出典:kabutan
2024年5月期の第1四半期時点で売上約175百万円、経常損失は▲86百万円となっております。
画像出典:kabutan
QPS研究所(5595)の主要な経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:QPS研究所/目論見書
QPS研究所(5595)の上場初日における好材料と悪材料
QPS研究所(5595)のIPOセカンダリー投資を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
QPS研究所(5595)の上場初日における好材料
宇宙関連事業はIPOでは人気化しやすいです。
購入単価が低い(公開価格は390円)IPOは初値が上昇しやすい傾向があります。
公開株は全て公募株で売出しがないのも好印象です。
QPS研究所(5595)の上場初日における悪材料
公開株数が非常に多く需給関係が悪いです。
先行投資による赤字が続いており、IPOでは赤字企業がネガティブ視される傾向があります。
主要な大株主(VC)のロックアップが公開価格の1.5倍で解除されます。
QPS研究所(5595)の上場初日の初値予想
QPS研究所(5595)の上場初日における、初値決定前の気配値の上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 390円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 897円 |
気配値の下限価格 | 293円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
初値は上昇(公開価格以上)が期待できそう
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:124億円
- 吸収金額:39.9億円
- 当選株数合計:10,256,300株
公開株は全て公募株で、それなりに注目を集めそうなIPOです。
先行投資による赤字が続いており、IPOでは赤字企業がネガティブ視される傾向があり、公開株数が非常に多いのも気になるところです。
直近のIPO市況は選別が激しく、不人気銘柄には買いが集まりづらいですが、購入単価が低い(想定価格は380円)ことなどを総合的に判断すると、初値は上昇(公開価格以上)が期待できると思います。
主要な大株主(VC)のロックアップが1.5倍で解除されるので、初値形成後の売り圧力は要警戒といったところでしょうか。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は358.80円
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QPS研究所(5595)のIPOセカンダリー投資 まとめ
QPS研究所(5595)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 主な事業内容は光学衛星によって取得した地球観測データの販売
- 主な取引先は官公庁
- IPOでは人気化しやすい宇宙関連事業
- 公開株数が多く需給関係が悪い
- 公開株は全て公募株で売出しがない
- 購入単価が低い(公開価格は390円)
- 主要な大株主(VC)のロックアップが1.5倍で解除される
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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