(火)に東証グロース市場に上場する「ライズ・コンサルティング・グループ(9168)」。
「ライズ・コンサルティング・グループ(9168)」の事業内容や上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
ライズ・コンサルティング・グループ(9168)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3 |
---|---|
業績 | 3.5 |
公開株数 | 1 |
上場日程 | 5 |
ロックアップ | 5 |
ライズ・コンサルティング・グループ(9168)のIPO詳細
企業名 | 株式会社ライズ・コンサルティング・グループ(Rise Consulting Group,Inc.) |
---|---|
企業ホームページ | https://www.rise-cg.co.jp/ |
銘柄コード | 9168 |
市場 | 東証グロース |
業種 | サービス業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年8/28(月)~8/31(木) |
仮条件 | 800円~850円 |
上場日 | (火) |
公開価格 | 850円 |
購入申込期間 | 2023年9/4(月)~9/7(木) |
公募株数 | 129,800株 |
売出し株数 | 12,541,600株 |
OA(オーバーアロットメント) | 1,900,700株 |
当選株数合計 | 14,572,100株 |
想定時価総額 | 207.4億円 |
吸収金額 | 123.9億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
ライズ・コンサルティング・グループ(9168)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
Sunrise CapitalIII,L.P. | 42.53% | 90日 |
Sunrise CapitalIII(JPY),L.P. | 24.02% | 90日 |
Sunrise CapitalIII(Non-US),L.P. | 19.05% | 90日 |
朝日 竜樹 | 9.55% | 90日 |
コタエル信託(株) | 1.73% | 90日 |
和田 学 | 0.47% | 90日 |
北村 俊(代表取締役) | 0.33% | 90日 |
(株)エヌ・ティ・ティ・データ | 0.30% | 90日 |
進藤 基浩 | 0.14% | 90日 |
白井 亮 | 0.11% | 90日 |
ライズ・コンサルティング・グループ(9168)の事業内容
画像出典:ライズ・コンサルティング・グループ
ライズ・コンサルティング・グループ(9168)の主な事業内容は、総合コンサルティング事業を行っています。
ライズ・コンサルティング・グループ(9168)の事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典:ライズ・コンサルティング・グループ/目論見書
ライズ・コンサルティング・グループ(9168)の事業系統図と成長戦略は以下の通りです。
画像出典:ライズ・コンサルティング・グループ/目論見書
ライズ・コンサルティング・グループ(9168)の業績
ライズ・コンサルティング・グループ(9168)の業績について。
画像出典:kabutan
既に黒字化を達成しており、第1四半期時点で売上約1,442百万円、経常利益は395百万円を達成しています。
画像出典:kabutan
ライズ・コンサルティング・グループ(9168)の主要な経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:ライズ・コンサルティング・グループ/目論見書
ライズ・コンサルティング・グループ(9168)の上場初日における好材料と悪材料
ライズ・コンサルティング・グループ(9168)のIPOセカンダリー投資を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
ライズ・コンサルティング・グループ(9168)の上場初日における好材料
購入単価が低いIPO(1,000円以下)は初値が上昇しやすい傾向にあります。
業績が好調で、既に黒字化している点も好材料と言えるでしょう。
主要な大株主には90日間のロックアップがかかっています。
ライズ・コンサルティング・グループ(9168)の上場初日における悪材料
公開株数が非常に多く、需給関係がネックです。
ライズ・コンサルティング・グループ(9168)の上場初日の初値予想
ライズ・コンサルティング・グループ(9168)の上場初日における、初値決定前の気配値の上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 850円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 1,955円 |
気配値の下限価格 | 638円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
初値は公開価格前後か
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:207.4億円
- 吸収金額:123.9億円
- 当選株数合計:14,572,100株
公開株数が非常に多く、地合い次第では公募割れもありそうなIPOです。
IPOの閑散期なので、それなりに注目されそうですが、初値高騰は期待しづらいように思います。
購入単価が低いIPO(1,000円以下)は初値が上昇しやすい傾向にありますが、初値は公開価格前後になるように思います。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は790.50円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の790円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
IPO投資は資金がどれくらい必要かと考える人は多いと思います。 IPOの抽選方法などは証券会社によってさまざまですが、実は資金不要でIPOの抽選に参加できる証券会社があります。 この記事では、IPOに資金不要で参加できる証券会社[…]
ライズ・コンサルティング・グループ(9168)のIPOセカンダリー投資 まとめ
ライズ・コンサルティング・グループ(9168)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 業績が好調で既に黒字化を達成
- 公開株数が非常に多い
- 購入単価が低いIPO(公募価格は850円)
- 主要な大株主には90日間のロックアップがかかってる
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
IPO投資は投資経験などに関係なく、当選すれば誰でも利益が出やすいので人気があります。 この記事ではIPO投資に限定して、主な証券会社の比較をしてみます。 比較する証券会社は次の通りです 比較対象の証券会社 S[…]