(月)に東証グロース市場に上場する「カバー(5253)」。
「カバー(5253)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
カバー(5253)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 5 |
---|---|
業績 | 5 |
公開株数 | 1 |
上場日程 | 4 |
ロックアップ | 2 |
カバー(5253)のIPO詳細
企業名 | カバー株式会社(COVER Corporation) |
---|---|
企業ホームページ | https://cover-corp.com/ |
銘柄コード | 5253 |
市場 | 東証グロース |
業種 | 情報・通信業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年3/8(水)~3/14(火) |
仮条件 | 710円 ~ 750円 |
上場日 | (月) |
公開価格 | 750円 |
購入申込期間 | 2023年3/16(木)~3/22(水) |
公募株数 | 1,500,000株 |
売出し株数 | 10,927,400株 |
OA(オーバーアロットメント) | 1,864,100株 |
当選株数合計 | 14,291,500株 |
想定時価総額 | 458.43億円 |
吸収金額 | 107.1億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
カバー(5253)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
谷郷 元昭(代表取締役) | 34.76% | 180日間 |
AT-II投資事業有限責任組合 | 15.76% | 180日間 1.5倍 |
若山 理子 | 9.10% | 180日間 |
バレー(株) | 5.03% | 180日間 |
福田 一行 | 4.57% | 180日間 |
みずほ成長支援第2号投資事業有限責任組合 | 3.25% | 180日間 1.5倍 |
i-nest1号投資事業有限責任組合 | 3.10% | 180日間 1.5倍 |
HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND投資事業有限責任組合 | 3.10% | 180日間 1.5倍 |
千葉道場2号投資事業有限責任組合 | 2.48% | 180日間 1.5倍 |
OLM1号投資事業有限責任組合 | 2.34% | 180日間 1.5倍 |
カバー(5253)の事業内容
画像出典:カバー
カバー(5253)の主な事業内容は、
VTuberのキャラクターIP(Intellectual Property:知的財産)開発およびVTuberプロダクション「hololive production(ホロライブプロダクション)」の運営事業を行っています。
画像出典:カバー/目論見書
サービスラインの概要は次の通りです。
画像出典:カバー/目論見書
今後の展望と成長ドライバーは次の通りです。
画像出典:カバー/目論見書
カバー(5253)の業績
カバー(5253)の業績について。
業績の成長が凄まじい勢いで伸びています。これぞ高成長企業といった感じの勢いです。
画像出典:kabutan
第3四半期時点で売上約12,802百万円、
経常利益は1,727百万円を達成しています。
画像出典:kabutan
カバー(5253)の経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:カバー/目論見書
カバー(5253)の上場初日における好材料と悪材料
カバー(5253)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
カバー(5253)の上場初日における好材料
業績の成長が凄まじく、
VTuberの関連事業は、現在のところ最も注目度が高いIPOの業種といえるでしょう。
購入単価が低い(1,000円以下)IPOは初値が上昇しやすい傾向にあります。
カバー(5253)の上場初日における悪材料
公開株数が多く、主要な大株主(VC)のロックアップが公開価格の1.5倍で解除されます。
カバー(5253)の上場初日の初値予想
カバー(5253)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 750円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 1,725円 |
気配値の下限価格 | 563円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
初値は上昇(公開価格以上)が期待できそう
東証グロース市場への上場で
想定時価総額が458.43億円で、
吸収金額は107.1億円です。
業績が絶好調で、事業内容的にも注目度が高くなりそうなIPOです。
IPOラッシュ真っ只中の上場とはいえ、購入単価が低い(1,000円以下)IPOは初値が上昇しやすい傾向があり、この日は単独の上場となります。
公開株数が多いのは気になりますが、上場初日の初値は上昇(公開価格以上)が期待できると予想します。
主要な大株主(VC)のロックアップが公開価格の1.5倍で解除されるので、初値形成後の売り圧力は要警戒といえそうです。
VTuberの関連事業といえば、2022年に上場したANYCOLOR(5032)を思い浮かべる人も多いと思います。
ANYCOLOR(5032)と比べると吸収金額が大きい(約5倍)ので、ANYCOLOR(5032)のような株価の高騰は期待できないかもしれません。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は693.75円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の693.75円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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カバー(5253)のIPOセカンダリー投資 まとめ
カバー(5253)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 業績が凄い勢いで伸びている
- IPOで注目度が高いVTuber関連事業
- 購入単価が低い(1,000円以下)
- 主要な大株主(VC)のロックアップが公開価格の1.5倍で解除される
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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