インデックス投資のメリットとデメリット

インデックス投資のメリットとデメリットを簡単に解説

インデックス投資のメリットとデメリット

インデックス投資は株式投資の中でも再現性が高い投資として知られています。

NISA制度の拡充も大きな話題となっていますが、積立投資に最適なインデックス投資の主なメリットとデメリットについて解説します。

インデックス投資をはじめてみたいけど、どんな投資なのかよくわからないという方は、是非参考にしてみてください。

最後にインデックス投資の名著も紹介します。

インデックス投資の主なメリットとデメリットは以下のような感じです。

  1. 手間がかからない
  2. 超低コストでプロが運用してくれる
  3. 少額で分散投資ができてリスクが小さい
  4. 誰がやっても利益が出やすい(再現性が高い)
  1. 短期投資には向かない
  2. 退屈で投資の実感が湧きにくい

インデックス投資とは

インデックス投資インデックス投資って何?という人のために、まずはインデックス投資について簡単に説明します。

インデックス投資とは、

基準となる株価指数(インデックス)と同じ値動きを目指す、インデックスファンド(投資信託)に対する投資法です。

株価指数(インデックス)とは、

特定の株式市場における商品全体の平均的な値動きを表す指数です。

つまり、インデックスファンド(投資信託)にはベンチマークが設定されています。

例えば日経平均をベンチマークしているインデックスファンドであれば、日経平均が1%上がれば、そのインデックスファンドもおおよそ1%上がることになります(実際には投資信託の「信託報酬」が引かれるので弱冠マイナスになる)。

インデックスファンドとして運用されている投資信託は、日経平均やTOPIXのような日本の株価指数(インデックス)と連動するものや、S&P500やNYダウのようにアメリカの株価指数に連動するものまで、さまざまな種類があります。

一概にインデックスファンドといっても、どの株価指数に連動するかによって投資結果は変わります。

要は日経平均やTOPIXの銘柄全体に、均等に投資するのがインデックス投資です。

インデックス投資のメリット

それではインデックス投資のメリットを簡単に解説します。

手間がかからない

とにかくインデックス投資は手間がかからないので、仕事などが忙しくて投資にあまり時間がかけられない人には最適です。

個別株投資のように詳細な企業分析などは不要ですし、決算のたびに業績をチェックする必要もありません。

最初に投資する際は、インデックスファンドの過去のパフォーマンスなどはチェックすると思いますが、それ以外はほとんどすることがありません。

定期的に積み立て購入する場合も、ネット証券を利用して最初に購入額などの必要な設定をしてしまえば、あとは自動で購入してくれます。

手間がかからないというのはインデックス投資のメリットといえます。

超低コストでプロが運用してくれる

インデックス投資は多数の投資家から集めた資金で、株価指数に連動したインデックスファンド(投資信託)を、運用会社が運用しています。

あまり意識することはないと思いますが、インデックス投資は投資のプロ(運用会社)に資産運用を代行してもらっているようなイメージです。

そのため、インデックス投資は「信託報酬(運用コスト)」という費用がかかりますが、株式投資はネット証券を利用するのが一般的になり、一昔前に比べると信託報酬は驚くほど安くなりました。

ネット証券のインデックスファンド(投資信託)は信託報酬が0.1%未満のものもあり、全体的に驚くほど低コストです。

インデックス投資は、超低コストでプロに資産運用を代行してもらえるようなメリットがあります。

少額で分散投資ができてリスクが小さい

インデックス投資は、インデックスファンド(投資信託)を一つ保有するだけで、複数の株に投資するのと同等の分散投資効果が得られます。

投資の世界では「卵を一つのかごに盛るな(Don’t put all eggs in one basket)」という格言があります。

卵を一つのカゴに盛っていると、そのカゴを落とした場合は全部の卵が割れてしまうかもしれません。

しかし、複数のカゴに分けて卵を盛っておけば、一つのカゴを落としてカゴの中の卵が割れてしまったとしても、他のカゴの卵は割れずにすむということを意味した格言です。

要は、特定の商品だけに投資をするのではなく、複数の商品に投資を行ってリスクを分散させた方がよいという教えです。

インデックス投資は、まさにその格言どおりの投資法と言えるでしょう。

主なネット証券では、投資信託が100円から購入可能です。

つまり、インデックス投資は少額から投資ができて分散投資の効果もあります。

個別銘柄に集中投資する場合に比べてリスクも軽減できるというメリットもあります。

誰がやっても利益が出やすい(再現性が高い)

インデックス投資は運用益をそのまま再投資にまわし、複利効果を活かすことができます。

そのため時間をかければかけるほど複利の効果が大きくなるので、インデックス投資は長期投資に向いています。

数年程度ではそれほどでもないですが、10年〜20年という長期的なスパンになると複利効果の強みが発揮され、よほどの暴落でもない限り損出リスクはかなり少なくなります。

基本的にインデックス投資は、将来の経済成長と共に、平均的な株価も長期的には成長していくだろうという前提で作られています。

株式投資の経験に関わらず、誰がやっても利益が出やすい(再現性が高い)のが、インデックス投資のメリットでもあります。

インデックス投資のデメリット

次はインデックス投資のデメリットについて。

インデックス投資は優れた投資法であると思いますが、もちろん万能なわけではありません。

メリットの裏返しということにもなりますが、インデックス投資で陥りやすい点などを解説します。

短期投資には向かない

基本的にインデックス投資は、

短期間で大きく資産を増やすような投資ではありません。

いくら分散投資の効果があるからといっても、短期的には含み損になることが普通にあります。

この点については理解しておくことが大事です。

ただし、短期的に含み損になったからといって売却してしまえば、インデックス投資本来のパフォーマンスが発揮されません。

インデックス投資は短期トレードのように、売ったり買ったりするような投資ではなく、長期的な時間をかけて資産を増やしていく投資法だということを理解することが大事です。

短期的な値上がり・値下がりを利用して利益を出す「ブルベアファンド」のような投機目的のインデックスファンドもあります。

あくまでもこの記事では、つみたてNISAの対象となるような長期投資を目的とした優良なインデックスファンド(投資信託)を対象としています。

退屈で投資の実感が湧きにくい

インデックス投資は手間がかからない分、はっきり言って退屈です。

投資していることを忘れてしまうこともあるでしょう。

個別株のような株主優待や配当などもなく、自分が目的とする期間まで淡々と投資するだけなので、投資しているという実感が湧きにくいです。

運用益が定期的に分配される「分配型のインデックスファンド」に投資するなら別ですが、分配型のインデックスファンドはインデックス投資の強みである「複利効果」を活かすことができません。

投資スタンスは人それぞれなので、分配型のインデックスファンドが悪いとは言いませんが、投資の実感を得るためだけに分配型のインデックスファンドに投資するのはおすすめできません。

インデックス投資のメリットとデメリットのまとめ

インデックス投資は投資初心者から投資を熟知した人にまで、幅広く利用されている投資法です。

個別株投資とインデックス投資を併用している人も多いと思います。

インデックス投資に限ったことではないですが、投資は目的を明確にして無理のない範囲で行うことが大事です。

最後にインデックス投資のメリット・デメリットをまとめておきます。

  1. 手間がかからない
  2. 超低コストでプロが運用してくれる
  3. 少額で分散投資ができてリスクが小さい
  4. 誰がやっても利益が出やすい(再現性が高い)
  1. 短期投資には向かない
  2. 退屈で投資の実感が湧きにくい

インデックス投資におすすめの本

インデックス投資についておすすめの本を3冊紹介します。

お金は寝かせて増やしなさい

1冊目の本は「お金は寝かせて増やしなさい」というタイトルの本で、インデックス投資の知識が全くなくても分かりやすくて読みやすい本です。

インデックス投資初心者におすすめ!

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敗者のゲーム

2冊目の本は、インデックス投資家のバイブルとも言われる名著「敗者のゲーム」です。

インデックス投資初心者の方には少し難しく感じてしまうかもしれませんが、インデックス投資についての理解が深まると思います。

インデックス投資についての理解を深めたい人におすすめ!

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ウォール街のランダム・ウォーカー

敗者のゲーム」では満足できないという人には、こちらも不朽の名著「ウォール街のランダム・ウォーカー」をおすすめします。

ボリュームたっぷりで500ページほどもあるので、軽い気持ちでちょっと読んでみようかな〜なんて思った日には、途中で挫折する可能性が高いです。

ちょっと長いので心が折れそうになるかもしれませんが、読破した暁には、投資リテラシーが向上しているはずです!

敗者のゲーム」でも満足できない人におすすめ!

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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