つみたてNISAの対象になっている投資信託には、株式だけに投資するものや、株式や債券などの資産を組合わせた「バランス型投資信託」があります。
バランス型投資信託は複数の資産への分散投資になるので、株式だけの投資信託に比べてリスクが軽減できるというメリットがあります。
また、自動でリバランス(資産配分の比率を変える)してくれるという点でもバランス型投資信託を好む人も多いようです。
つみたてNISAに債権は必要?株式だけでいいんじゃね?という点では意見が分かれるところだと思います。
これはもう好みの問題なので、どちらがいいかはその人次第ということになりますが、私は株式100%派でございます。
主な理由は以下の通りです。
- バランス型投資信託は非課税効果が弱い
- 長期投資なのでそれほどリスクはない
- 債権が必要なら特定口座でいい
それでは順番に説明します!
バランス型投資信託は非課税効果が弱い
バランス型投資信託という商品自体はいいと思うのですが、少額投資非課税制度という名前でも分かるように、つみたてNISAは年間40万円までしか投資できません。
言ってみればつみたてNISAは「投資額は少ないけど運用益は非課税にしてあげますよ!」という制度です。つまり運用益は大きいほどメリットも大きくなります。
バランス型投資信託は債権などの安定資産に分散投資が効いている分、リスクは抑えられますが株式だけの投資信託に比べて運用益も小さくなります。
10年、20年という長い期間で見ると運用益の差は大きくなっていきます。
もちろん株式のみだと大暴落した時のリスクも考慮しなくてはいけませんが、私はつみたてNISAの非課税効果を最大限に活かすことにフォーカスしているので、必然的に株式のみの投資信託という選択になります。
長期投資なので株式だけでもそれほどリスクはない
投資のポートフォリオに債権を入れるのは、リスク軽減のための分散投資という考え方からすれば正しい選択です。
そういう意味でもバランス型投資信託はいい商品だということに変わりありません。
基本的につみたてNISAは長期にわたって資産を積み立てて行くことが前提で作られた制度で、対象となっている投資信託も優良なものに限られています。
短期売買が目的でつみたてNISAを始める人はあまりいないと思いますが、リターンの大きい株式なら長期保有による複利効果も働きます。
数年にも及ぶ右肩下がりの大暴落でもない限り、株式のみの投資信託でもリスクはそれほどないと思っています。
債権が必要なら特定口座でいい
基本的に私の投資スタンスは株式のインデックス投資が中心で、地域を先進国や全世界などに分散してポートフォリオを組んでいます。
債権は貯金するよりはいいかなというくらいの感覚なので、今のところ債権への投資には積極的ではありません。
今後、高齢になったり株価の暴落などで債権に投資することもあるかもしれませんが、その時は特定口座で債権を購入して、あくまでもつみたてNISAの口座は株式のみのつもりです。
何度も言いますが、私がつみたてNISAを利用する目的は運用益の非課税効果です。なので運用益が少ないものは必然的に特定口座でいいという考えに行きつきます。
バランス型投資信託は株式のみの投資信託に比べて運用益が少ないので、特定口座の課税によるデメリットも少なくてすみます。
積立投資におすすめな「インデックス投資」。 NISA制度の拡充も話題になっていますが、つみたてNISAで積立投資を始めた人も多いと思います。 この記事では、 積立投資におすすめなインデックス投資の特徴について解説します。 […]
目的を明確にして投資するのが大事
今回はつみたてNISAに債権は必要?という視点でバランス型投資信託はありか、なしかという私なりの意見を書いてみました。
あくまでもつみたてNISAではバランス型投資信託を運用する必要がないと思うだけで、決してバランス型投資信託を否定しているわけではありません。
投資の目的は人によってさまざまで、大事なのは目的に応じて何に投資するのかということだと思っています。
私の場合「つみたてNISAは非課税効果を最大限に活かす」ことを最優先にしているのでバランス型投資信託は不要というだけで、考え方はいたってシンプルです。
とりあえず投資に興味はないけど、つみたてNISAはやってみようかなと思う方が、バランス型投資信託を選択するのは全然ありだと思います。
あまり参考にならなかったかもしれませんが、最後まで読んでいただきありがとうございます!
最後に私の意見をまとめておきます。
- バランス型投資信託は非課税効果が弱い
- 長期投資なので株式だけでもそれほどリスクはない
- 債権が必要なら特定口座でいい
- バランス型投資信託自体は良い商品