(火)に東証スタンダード市場に上場する「西部技研(6223)」。
「西部技研(6223)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
西部技研(6223)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 1.5 |
---|---|
業績 | 3.5 |
公開株数 | 1 |
上場日程 | 2.5 |
ロックアップ | 5 |
西部技研(6223)のIPO詳細
企業名 | 株式会社 西部技研(Seibu Giken Co.,Ltd.) |
---|---|
企業ホームページ | https://seibu-giken.com/ |
銘柄コード | 6223 |
市場 | 東証スタンダード |
業種 | 機械 |
主幹事 | |
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年9/19(火)~9/22(金) |
仮条件 | 2,500円 ~ 2,600円 |
上場日 | (火) |
公開価格 | 2,600円 |
購入申込期間 | 2023年9/26(火)~9/29(金) |
公募株数 | 1,930,000株 |
売出し株数 | 3,340,700株 |
OA(オーバーアロットメント) | 790,600株 |
当選株数合計 | 6,061,300株 |
想定時価総額 | 533億円 |
吸収金額 | 157.5億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
西部技研(6223)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
(株)グリーンフューチャー | 26.93% | 180日 |
隈扶三郎(代表取締役) | 23.42% | 180日 |
公益財団法人隈科学技術・文化振興会 | 16.16% | 180日 |
西部技研社員持株会 | 10.84% | 180日 |
下薗誠 | 4.04% | 180日 |
平川美和 | 2.22% | 180日 |
隈優作 | 2.15% | 180日 |
喜田桂祐 | 2.15% | 180日 |
永松資紹 | 2.15% | 180日 |
藤川貴史 | 2.15% | 180日 |
西部技研(6223)の事業内容
画像出典:西部技研
西部技研(6223)の主な事業内容は、デシカント除湿機や VOC濃縮装置等の製造、販売、据付・保守などのサービスを行っています。
西部技研(6223)の事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典:西部技研/目論見書
画像出典:西部技研/目論見書
西部技研(6223)の経営環境とSDGsへの取り組みは以下の通りです。
画像出典:西部技研/目論見書
西部技研(6223)の業績
西部技研(6223)の業績について。
画像出典:kabutan
直近の業績が急成長業績が好調です。
第2四半期時点で売上約12,610百万円、経常利益は2,287百万円を達成しております。
画像出典:kabutan
西部技研(6223)の主要な経営指標等の推移(連結)は次の通りです。
画像出典:西部技研/目論見書
西部技研(6223)の主要な経営指標等の推移(単独)は次の通りです。
画像出典:西部技研/目論見書
西部技研(6223)の上場初日における好材料と悪材料
西部技研(6223)のIPOセカンダリー投資を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
西部技研(6223)の上場初日における好材料
業績が好調で、主要な大株主には180日間のロックアップがかかっております。
配当実績があるもの好材料と言えるでしょう。
西部技研(6223)の上場初日における悪材料
公開株数が非常に多く、東証グロース市場に比べると、東証スタンダード市場への上場は不人気です。
上場同日には「ニッポンインシュア(5843)」も上場するので、資金分散しやすく上場スケジュールもマイナス材料です。
西部技研(6223)の上場初日の初値予想
西部技研(6223)の上場初日における、初値決定前の気配値の上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 2,600円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 5,980円 |
気配値の下限価格 | 1,950円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
地合い次第では公募割れリスクも
- 上場市場:東証スタンダード
- 想定時価総額:533億円
- 吸収金額:157.5億円
- 当選株数合計:6,061,300株
直近の業績が急成長していて配当実績があるのは好印象ですが、積極的には買いづらい印象が否めません。
上場スケジュール的に見ても、9月末からIPOが集中しており、上場同日には「ニッポンインシュア(5843)」も上場予定です。
公開株数が非常に多く、地合い次第では公募割れリスクがありそうです。
主要な大株主には180日間のロックアップがかかっているので、初値形成後の売り圧力は低そうです。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は2,444円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の2,444円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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西部技研(6223)のIPOセカンダリー投資 まとめ
西部技研(6223)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 直近の業績が急成長している
- 安定した配当実績
- 公開株数が非常に多い
- 主要な大株主には180日間のロックアップがかかっている
- 上場市場は東証スタンダード
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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