IPO銘柄の取扱数が急増している岡三オンライン。
この記事では、岡三オンラインのIPOに関する基本情報をわかりやすく解説します。
具体的な内容は次のとおりです。
- 岡三オンラインのIPO基本情報
- 岡三オンラインのIPOの抽選方法とネット配分
- 岡三オンラインのIPOの抽選結果
- ステージ制優遇抽選の判定基準
- 岡三オンラインのIPO実績
- 岡三オンラインのIPOに申し込む方法(動画も有)
- 岡三オンラインのIPOメリット・デメリット
さらに、主なネット証券との口座開設数を比較して、岡三オンラインのIPOは当たりやすいかについても考察してみましょう。
岡三オンラインのIPO基本情報
岡三オンラインのIPO基本情報 | |
---|---|
IPO銘柄取扱数 (2021年度) |
47銘柄 |
主幹事数 (2021年度) |
0 |
口座数 | 30万口座以上 |
抽選方法 | 完全平等抽選 ステージ制優遇抽選 |
ネット配分 | 10%以上(完全平等抽選) 90%以下(ステージ制優遇抽選) |
前受金 (事前資金) |
不要 |
入金タイミング | 購入期間前(当選の場合) |
IPO銘柄のNISA口座対応 | ○ |
上記の基本情報を踏まえ、特筆すべき点をピックアップしてみましょう。
岡三オンラインのIPOでは事前資金(前受金)が不要
岡三オンラインのIPOは、事前資金(前受金)不要でIPOの抽選に参加できるという特徴があります。
多くの証券会社のIPOは、ブックビルディング(公開価格を決定する方式の一つ)に参加する前に、入札分の資金を口座に入金する必要があります。
IPOは集中することが多いので、同じ時期に多くのIPOに参加するにはそれなりに資金も必要になります。
資金量が少ない個人投資家の場合、資金が足りないがためにIPOを諦めなくてはならないときもあるでしょう。
岡三オンラインは事前入金が不要なので、資金を気にすることなくIPOの抽選に参加することができます。
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岡三オンラインのIPOの抽選方法とネット配分
岡三オンラインのIPOの抽選方法は、ネット配分100%のうち10%以上が完全平等抽選で、90%以下は取引実績などにより優遇されるステージ制優遇抽選となります。
ステージ制抽選では3つのステージに分かれ、3回の抽選が行われます。
3つのステージの判定基準は次のようになります。
ステージ名 | 判定基準 |
---|---|
ステージS |
|
ステージA | 判定期間中の手数料合計が10万円以上100万円未満 |
ステージB | 判定期間中の手数料合計が10万円未満 |
3回のステージ制抽選の対象は次の通りです。
抽選 | 対象ステージ |
---|---|
第1抽選 | ステージS |
第2抽選 | ステージS・A |
第3抽選 | 全ステージ(S・A・B) |
IPOの抽選方法
IPOの抽選方法は主に次の3つに分かれます。
- 一人一票制(平等抽選方式)
- 一口一票制(口座比例方式)
- ステージ制(個人優遇方式)
この3つの抽選方式は、それぞれ次のような特徴があります。
- 一人一票制(平等抽選方式)
-
資金量がどれだけ多くても当選確率は変わりません。
- 一口一票制(口座比例方式)
-
一口一票制(口座比例方式)の場合、一口の応募につき抽選権が1つ与えられます。
応募口数が多い(=資金量が多い)ほど当選確率が上がります。
- ステージ制(個人優遇方式)
-
ステージ制(個人優遇方式)では、預かり資産や取引実績などによって当選確率が変わります。
資金量が多いほど当選確率は上がりやすくなります。
岡三オンラインのIPOの抽選方法は、10%が一人一票制(平等抽選方式)なので、資金量の大小によって当選確率が変わることがなく、誰でも平等にチャンスがあります。
岡三オンラインIPOの抽選結果
岡三オンラインのIPOの抽選結果(当選者および補欠当選者)は、証券総合取引口座ログイン時にメッセージが表示されます。
※落選の場合はメッセージが表示されません。
※当選者および補欠当選者は、入金締切日時までに入金の上、購入申込期間内に購入申込みを行う必要があります。
岡三オンラインのIPO実績
岡三オンラインの過去5年分のIPO実績は次の通りです。
過去10年のIPO実績 | |
---|---|
年度 | 取扱銘柄数 |
2021年度 | 47 |
2020年度 | 39 |
2019年度 | 34 |
2018年度 | 46 |
2017年度 | 23 |
岡三オンラインのIPOは当たりやすい?
IPOの抽選は証券会社ごとに行うので、証券会社によって当選確率が異なります。
IPOでは口座開設数が多い証券会社ほど、IPOの抽選に参加する人も多くなるので抽選倍率が上がります。
口座開設数が少なければいいと言うものではありませんが、IPOでは口座開設数は少ないほど抽選倍率が下がる(=当選確率は上がる)ことになります。
ネット証券の口座開設数を比較
主なネット証券の口座開設数を比較してみましょう。
5大ネット証券の口座開設数 | |
---|---|
証券会社名 | 口座開設数 |
SBI証券 | 800万口座以上 |
楽天証券 | 800万口座以上 |
マネックス証券 | 200万口座以上 |
auカブコム証券 | 150万口座以上 |
松井証券 | 130万口座以上 |
岡三オンライン | 30万口座以上 |
主なネット証券のなかでも、岡三オンラインは口座開設数が少ないので、IPOの抽選倍率は低いといえるでしょう。
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岡三オンラインはIPOキャンセル時のペナルティがない
IPOは当選後にキャンセル(辞退)すると、その後一定期間IPOの申込みができなくなるなどのペナルティを設けている証券会社があります。
岡三オンラインのIPOに関しては、当選後にキャンセルしてもペナルティはありません。
あまり初値が期待できなさそうなIPOの場合、当選してもキャンセルしたいと思うこともあるでしょう。
そのようなときでも岡三オンラインはペナルティがないので安心です。
岡三オンラインのIPOに申し込む方法
岡三オンラインのIPO(ブックビルディング)の申し込みの流れは次のようになります。
- STEP1公式サイトにログインし「取引」をクリック岡三オンラインの公式サイトにログインして画面上部の「取引」をクリック。する。
- STEP2「IPO/PO」をクリック左メニューの「IPO/PO」をクリック。
- STEP3「抽選申し込みへ」をクリック抽選に参加したいIPO銘柄の「抽選申し込みへ」をクリック。
- STEP4「はい(申し込み画面へ)」をクリック「IPO/PO(新規公開株/公募売出)のお取引について」を確認して「はい(申し込み画面へ)」をクリック。
- STEP5「抽選申込確認画面へ」をクリック申込数量・価格を指定し「インサイダー情報に基づく取引」を確認したら“チェックを入れて”「抽選申込確認画面へ」をクリック。
※IPO株は希望価格の高い順に振り分けられるので、一番高い値段で申し込むのが基本ですが、成行があれば成行でOKです。
- STEP6「抽選申込」をクリック申込内容を確認し、取引パスワードを入力して「抽選申込」をクリック。
受付メセージと抽選申込日時が表示されたら申し込み完了です。
岡三オンラインの公式YouTube(IPOの申し込み方法)動画も添付しておきます。
公式サイトのUIは多少変更される場合がありますが、流れはイメージしやすいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=_75uGyPDnhY&t=102s
岡三オンラインのIPOのメリット・デメリット
岡三オンラインのIPOのメリット・デメリットをまとめておきます。
岡三オンラインのIPOメリット
岡三オンラインのIPOのメリットは次のとおりです。
- 事前資金不要でIPOの抽選に参加できる
- ネット配分の10%は誰でも平等にチャンスがある
- 口座開設数が大手ネット証券に比べて少ない(ライバルが少ない)
- IPOキャンセル時のペナルティがない
岡三オンラインのIPOデメリット
岡三オンラインのIPOのデメリットは次のとおりです。
- 主幹事実績がなくIPO銘柄の割当数が少ない
岡三オンラインのIPO まとめ
岡三オンラインは年々IPOの取扱数を増やしており、ネット配分の10%が一人一票の完全平等抽選で行われます。
なんといっても岡三オンラインは、事前資金不要でIPOの抽選に参加できるというのが大きなメリットです。
口座開設数も他のネット証券と比べると少ないので、抽選倍率が低いのもメリットといえるでしょう。
まだ主幹事実績はありませんが、岡三証券が主幹事・幹事となっているIPO銘柄は岡三オンラインでも扱われます。
IPO愛好家にとっては口座を開設しておきたい証券会社です。