(月)に東証グロース市場に上場する「トライト(9164)」。
「トライト(9164)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株（新規公開株）が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
トライト(9164)のIPOセカンダリー評価
| 事業内容 | 2.5 |
|---|---|
| 業績 | 3.5 |
| 公開株数 | 1 |
| 上場日程 | 4 |
| ロックアップ | 4 |
トライト(9164)のIPO詳細
| 企業名 | 株式会社トライト(TRYT Inc.) |
|---|---|
| 企業ホームページ | https://tryt-group.co.jp/ |
| 銘柄コード | 9164 |
| 市場 | 東証グロース |
| 業種 | サービス業 |
| 主幹事 |
|
| 引受幹事 (委託幹事含む) |
|
| BB(ブックビルディング)期間 | 2023年7/6(木)~7/11(火) |
| 仮条件 | 1,100円 〜 1,300円 |
| 上場日 | (月) |
| 公開価格 | 1,200円 |
| 購入申込期間 | 2023年7/13(木)~7/20(木) |
| 公募株数 | 0株 |
| 売出し株数 | 40,000,000株 |
| OA(オーバーアロットメント) | 6,000,000株 |
| 当選株数合計 | 46,000,000株 |
| 想定時価総額 | 1,200億円 |
| 吸収金額 | 552億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
トライト(9164)の主要株主とロックアップ
| 株主名 | 比率 | ロックアップ |
|---|---|---|
| LIFE SCIENCE & DIGITAL HEALTH CO. LIMITED | 97.13% | 180日 |
| コタエル信託(株) | 2.87% |
トライト(9164)の事業内容
画像出典：トライト
トライト(9164)の主な事業内容は、
人材サービスおよびデジタルソリューションサービスを中心とした事業をおこなうグループ会社の経営管理およびそれに関連する業務を行っています。
事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典：トライト/目論見書
トライト(9164)の新規事業戦略は次の通りです。
画像出典：トライト/目論見書
トライト(9164)の業績
トライト(9164)の業績について。
2021年12月期から連結決算となっています。
画像出典：kabutan
トライト(9164)の業績等の推移(連結)は次の通りです。
画像出典：トライト/目論見書
トライト(9164)の業績等の推移(単独)は次の通りです。
画像出典：トライト/目論見書
トライト(9164)の上場初日における好材料と悪材料
トライト(9164)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
トライト(9164)の上場初日における好材料
残念ながらこれといった好材料は見当たりませんが、6月からのIPO市場は好調です。
トライト(9164)の上場初日における悪材料
公開株数が非常に多く、需給関係が悪いです。
全株売出しのみの上場は、株主の換金目当てによる上場というイメージがあり、ネガティブ視される傾向があります。
トライト(9164)の上場初日の初値予想
トライト(9164)の、
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
| 公募価格 | 1,200円 |
|---|---|
| 気配値の上限価格 | 2,760円 |
| 気配値の下限価格 | 900円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格：公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格：公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
公募割れしなければ良し
- 上場市場：東証グロース
- 想定時価総額：1,200億円
- 吸収金額：552億円
- 当選株数合計：46,000,000株
公開株数が非常に多く、事業内容的に見ても厳しそうなIPOです。
公募株は０で、公開株の全てが既存株主の売り出しになります。
6月から始まったIPO市況は絶好調で初値高騰が続いておりますが、さすがにこの規模となると重たい感じが否めません。
配当実績もなく、配当目的の買いも入りづらいので公募割れリスクが高いかもしれません。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は1,134円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,134円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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トライト(9164)のIPOセカンダリー投資 まとめ
トライト(9164)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 主な事業内容は医療福祉人材・医療福祉従事者の転職支援
- 公開株数が非常に多い
- 公開株の全てが既存株主の売り出し
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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