(火)に東証グロース市場に上場する「ネットスターズ(5590)」。
「ネットスターズ(5590)」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
ネットスターズ(5590)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 4 |
---|---|
業績 | 1.5 |
公開株数 | 1.5 |
上場日程 | 2.5 |
ロックアップ | 3.5 |
ネットスターズ(5590)のIPO詳細
企業名 | 株式会社ネットスターズ( NETSTARS Co.,Ltd.) |
---|---|
企業ホームページ | https://www.netstars.co.jp/ |
銘柄コード | 5590 |
市場 | 東証グロース |
業種 | 情報・通信業 |
主幹事 |
|
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2023年9/8(金)~9/14(木) |
仮条件 | 1,420円 ~ 1,450円 |
上場日 | (火) |
公開価格 | 1,450円 |
購入申込期間 | 2023年9/19(火)~9/22(金) |
公募株数 | 700,000株 |
売出し株数 | 2,524,100株 |
OA(オーバーアロットメント) | 483,600株 |
当選株数合計 | 3,707,700株 |
想定時価総額 | 241.8億円 |
吸収金額 | 53.7億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
ネットスターズ(5590)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
李 剛(代表取締役) | 18.34% | 180日 |
KJP2 L.P. | 11.20% | 90日 1.5倍 |
日本郵政キャピタル(株) | 6.06% | 180日 |
NTTイーアジア(株) | 5.46% | 180日 |
LINE(株) | 4.67% | 180日 |
(株)SBI新生銀行 | 4.62% | 180日 |
JD Fountain Technology (Hong Kong) Limited | 4.48% | 180日 |
LUN Partners Japan Investment | 3.64% | 180日 |
吉田 興佳 | 3.49% | 180日 |
王 鯤 | 3.49% | 180日 |
ネットスターズ(5590)の事業内容
画像出典:ネットスターズ
ネットスターズ(5590)の主な事業内容は、マルチQRコード決済サービス「StarPay」の提供などを行っています。
ネットスターズ(5590)の事業内容詳細は以下の通りです。
画像出典:ネットスターズ/目論見書
画像出典:ネットスターズ/目論見書
ネットスターズ(5590)の事業系統図は以下の通りです。
画像出典:ネットスター/目論見書
ネットスターズ(5590)の業績
ネットスターズ(5590)の業績について。
画像出典:kabutan
売上は右肩上がりで成長していますが、先行投資による赤字が続いています。
第2四半期時点で売上約1,798百万円、経常損失は▲151百万円となっています。
画像出典:kabutan
ネットスターズ(5590)の主要な経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:ネットスターズ/目論見書
ネットスターズ(5590)の上場初日における好材料と悪材料
ネットスターズ(5590)のIPOセカンダリー投資を考える上で、上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
ネットスターズ(5590)の上場初日における好材料
売上が右肩上がりで成長しており、フィンテック事業はIPOで人気化しやすいです。
PayPayやNTTドコモ、KDDIなど、大手企業が取引相手なのも好印象です。
ネットスターズ(5590)の上場初日における悪材料
吸収金額が大きく、持ち株比率の高い一部株主(VC)のロックアップが公開価格の1.5倍で解除されます。
先行投資による赤字が続いており、IPOでは赤字企業がネガティブ視される傾向があります。
上場同日には「オートサーバー(5589)」も上場するので、資金分散しやすく上場スケジュールもマイナス材料です。
ネットスターズ(5590)の上場初日の初値予想
ネットスターズ(5590)の上場初日における、初値決定前の気配値の上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,450円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 3,335円 |
気配値の下限価格 | 1,088円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
少し重たさはあるが初値上昇(公開価格以上)が期待できそう
- 上場市場:東証グロース
- 想定時価総額:241.8億円
- 吸収金額:53.7億円
- 当選株数合計:3,707,700株
フィンテック事業はIPOで人気化しやすく、注目を集めそうなIPOです。
先行投資による赤字が続いておりますが、売上が右肩上がりで成長しており今後の成長も期待できそうです。
9月末はIPOが集中しており、上場同日にはオートサーバー(5589)も上場予定です。
公開株数が多く少し重たさを感じますが、上場初日の初値は上昇(公開価格以上)が期待できると予想します。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は1,334円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,334円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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ネットスターズ(5590)のIPOセカンダリー投資 まとめ
ネットスターズ(5590)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 売上が右肩上がりで成長しているが先行投資による赤字が続いている
- フィンテック事業はIPOで人気化しやす
- 吸収金額が大きい
- 持ち株比率の高い一部株主(VC)のロックアップが公開価格の1.5倍で解除される
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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