(金)に東証グロース市場に上場する「GENOVA(ジェノヴァ)9341」。
「GENOVA(ジェノヴァ)9341」の事業内容や
上場初日における好材料や悪材料を踏まえ、
初値予想などを含めたIPOセカンダリー投資を考察します。
IPOセカンダリー投資についてはさまざま解釈があります。
この記事では、IPO株(新規公開株)が上場した直後に値動きの大きいタイミングで投資して、短期で利益を狙う投資手法のことをIPOセカンダリー投資としています。
GENOVA(9341)のIPOセカンダリー評価
事業内容 | 3.5 |
---|---|
業績 | 3.5 |
公開株数 | 1.5 |
上場日程 | 2 |
ロックアップ | 3 |
GENOVA(9341)のIPO詳細
企業名 | 株式会社GENOVA(GENOVA,Inc.) |
---|---|
企業ホームページ | https://genova.co.jp/ |
銘柄コード | 9341 |
市場 | 東証グロース |
業種 | サービス業 |
主幹事 | |
引受幹事 (委託幹事含む) |
|
BB(ブックビルディング)期間 | 2022年12/7(水)~12/13(火) |
仮条件 | 1,640円 ~ 1,800円 |
上場日 | (金) |
公募価格 | 1,800円 |
購入申込期間 | 2022年12/15(木)~12/20(火) |
公募株数 | 728,100株 |
売出し株数 | 2,318,800株 |
OA(オーバーアロットメント) | 457,000株 |
当選株数合計 | 3,503,900株 |
想定時価総額 | 304.3億円 |
吸収金額 | 63億円 |
- ※想定時価総額は公開価格で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算 - ※吸収金額は当選株数合計で計算
公開価格決定前は想定価格や仮条件の上限価格で計算
GENOVA(9341)の主要株主とロックアップ
株主名 | 比率 | ロックアップ |
---|---|---|
平瀬 智樹(代表取締役) | 48.21% | 180日間 |
GENOVA 従業員持株会 | 12.74% | 180日間 |
(株)平瀬商店 | 7.79% | 180日間 |
ドコモ・イノベーションファンド投資事業組合 | 4.68% | 90日間 1.5倍 |
タイムズイノベーションキャピタル合同会社 | 3.74% | |
提橋 由幾 | 2.41% | 180日間 |
青山 圭秀 | 2.34% | 90日間 1.5倍 |
石田 克史 | 2.34% | 180日間 |
(株)クレディセゾン | 1.99% | 180日間 |
(株)LEOC | 1.40% | 180日間 |
GENOVA(9341)の事業内容
画像出典:GENOVA
GENOVA(9341)の主な事業内容は、
医療情報サイト「Medical DOC」の運営および、クリニック向け自動受付精算機の販売などを行っています。
画像出典:GENOVA/目論見書
GENOVA(9341)の業績
GENOVA(9341)の業績について。
売上高が右肩上がりで伸びており、業績が好調です。
画像出典:kabutan
第2四半期時点で売上約2,916百万円、
経常利益は699百万円を達成しています。
画像出典:kabutan
GENOVA(9341)経営指標等の推移は次の通りです。
画像出典:GENOVA/目論見書
GENOVA(9341)の上場初日における好材料と悪材料
GENOVA(9341)のIPOセカンダリー投資を考える上で、
上場初日における好材料と悪材料をピックアップしてみます。
GENOVA(9341)の上場初日における好材料
業績が好調で、事業内容的にも今後の成長が期待できそうです。
GENOVA(9341)の上場初日における悪材料
公開株数が多く、公開価格の1.5倍でロックアップが外れる株主がいます。
この日はアソインターナショナル(9340)も上場するので、資金分散しやすく上場スケジュールもマイナス材料です。
GENOVA(9341)の上場初日の初値予想
GENOVA(9341)の
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は以下の通りです。
公募価格 | 1,800円 |
---|---|
気配値の上限価格 | 4,140円 |
気配値の下限価格 | 1,350円 |
上場初日の初値決定前の気配値による上限価格と下限価格は次のように決まります。
- 気配値の上限価格:公開価格の2.3倍
- 気配値の下限価格:公開価格の0.75倍
好材料と悪材料を踏まえ、
上場初日の初値をざっくりと予想してみます。
多少の上値余地はありそう
東証グロース市場への上場で
想定時価総額が304.3億円で、
吸収金額は63億円です。
業績が好調で今後の成長も期待できそうですが、
同業他社も多いので事業自体に目新しさはありません。
12月のIPOラッシュ真っ只中で資金分散するのも否めません。
吸収金額が大きく公開株数が多いので、
多少の上値余地はありそうですが、
上場初日の初値は、公開価格前後になると予想します。
公開価格の1.5倍でロックアップが外れる株主がいるので、初値形成後は売り圧力となりそうです。
予想はあくまで独断と偏見によるもので投資を推奨するものではありません。また、掲載した情報に誤りがある場合もございます。
実際に投資を行う際は、あらゆる情報を考慮頂いた上で、自己の責任においてご判断頂きますようお願い致します。
引受価額は1,656円
初値が公募割れの場合、
シンジケートカバー取引(誠意買い)が行われ、
引受価額の1,656円あたりで寄り付く可能性があります。
シンジケートカバー取引は、オーバーアロットメントによる売出し実施時に引受証券会社が、発行会社の株主から借り受けた株式の調達・返還のために行われます。
シンジケートカバー取引は株価下落時に行われ、取引の期間は申込期間の終了日の翌日から最長30日間と定められています。
本来であれば引受証券会社は、株価が低くなればなるほど利益がでますが、引受価額付近で買い戻す傾向があることから、“誠意買い”とも呼ばれています。
シンジケートカバー取引は株価の下支え効果がありますが、オーバーアロットメントによる売出し株数が上限となっているので、効果は限定的です。
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GENOVA(9341)のIPOセカンダリー投資 まとめ
GENOVA(9341)のIPOセカンダリー投資についてまとめておきます。
- 売上高が右肩上がりで伸びており業績が好調
- 公開価格の1.5倍でロックアップが外れる株主がいる
- 公開株数が多い
- 上場市場は東証グロース
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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